エンゼルス・大谷“スポーツ界のアカデミー賞”初受賞 野球界では23年ぶり5人目

[ 2022年7月22日 02:30 ]

ビデオ出演で英語で受賞スピーチを行った大谷(スポーツセンターの公式ツイッターから)

 二刀流がスポーツ界の頂点に立った!スポーツ専門局ESPNが20日(日本時間21日)、“スポーツ界のアカデミー賞”と称される「ESPY賞」を発表し、エンゼルスの大谷翔平投手(28)が最も権威のある「最優秀男性アスリート賞」を初受賞した。野球界では当時歴代最多の70本塁打をマークした翌99年のマーク・マグワイア以来、23年ぶり5人目の快挙。「ベストMLBプレーヤー賞」も2年連続で受賞した。

 タキシードを着用し蝶ネクタイを着けたドジャースの主砲ベッツが「最優秀男性アスリート」のプレゼンターを務めた。スポーツ専門局ESPNが創設した、最も権威ある年間表彰。大谷の名が呼ばれると、多数のアスリートが集結したロサンゼルスの会場は一番の盛り上がりを見せた。

 9勝&46本塁打で昨季ア・リーグMVPに輝き、今季も前半戦を9勝&19本塁打で終えた大谷はビデオメッセージで「皆さんと同じくノミネートされて光栄です。ありがとう」と英語であいさつ。最後は「enjoy your afterparties.(二次会も楽しんでください)」と締め、会場は笑いと拍手に包まれた。


 重い扉をこじ開けた。全米の各競技の選手を対象とする「最優秀アスリート」は“スポーツ界のアカデミー賞”とも称され、93年の第1回の男性部門はバスケットボールの「神様」であるマイケル・ジョーダン。ゴルフのタイガー・ウッズが最多となる5度も受賞するなど、その後も世界的なスターが名を連ねる。野球界の受賞は99年のマーク・マグワイア以来、実に23年ぶり5度目。しかもNBAのスーパースターで、プロスポーツ史上最高年俸の4578万ドル(約63億6000万円)を誇るステフィン・カリーを抑えての受賞だ。昨年は「最優秀女性アスリート」をテニスの大坂なおみが受賞。日本勢では“2年連続受賞”となった。

 2年連続で出場した19日のオールスター戦では初安打を放つ一方でけん制死も記録。今や野球界を飛び越えたスーパースターとして常に注目を集める存在だ。かねて競技人口減少が危惧される野球への思いを口にし、米誌「GQ」のインタビューで「自分がそれ(人気復活)に貢献したい」と語っていただけに、今回の受賞には格別な思いがあるはずだ。

 チームの後半戦の初戦となる22日(日本時間23日)の敵地ブレーブス戦に先発する予定。1918年のベーブ・ルース以来、104年ぶりの「2桁勝利&2桁本塁打」へ、再び重い扉をこじ開ける。(柳原 直之)

◆大谷のスピーチ全文◆

 Congratulations to myfellow nominees, it’s an honorto be in the same categoryas all of you, you are the best at what you do. Thank you again, have a wonderful everything, and enjoy your afterparties.(候補者の皆さま方、おめでとうございます。皆さんと同じカテゴリーに入ることができて光栄です。皆さま方はそれぞれの分野で最高の方々です。感謝します。全てを楽しみ、アフターパーティーも楽しんでください)

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2022年7月22日のニュース