米子東、3大会連続出場へあと「2」 エース藪本が貫禄の4回零封

[ 2022年7月22日 20:44 ]

第104回全国高校野球選手権鳥取大会・準々決勝   米子東6―1八頭 ( 2022年7月22日    ヤマダスポーツパーク野球場 )

<米子東・八頭>4回無失点と好投した米子東・藪本
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 戦後初の鳥取大会3連覇を目指す米子東が投打で八頭を圧倒し、ベスト4進出を果たした。

 「投手陣が試合をつくってくれたことと、打者は相手投手の決め球をしっかりとヒットにしてくれた。相手投手陣はとても良かったですし、配球も過去2試合とはガラッと変わっていた。挑んでくる強い気持ちを感じながらも、はね返してくれた。春までは不安や迷いがあり自分たちから崩れていましたが、我慢して我慢して、粘り強く自分たちがやるべきことをできた試合だったと思います」

 紙本庸由監督は会心の試合運びを見せたナインを称えた。先発の後藤和志が4回を零封し流れを引き寄せると、6回からはエース・藪本鉄平が3番手として登板。4安打されながらも4回を無失点に封じ、反撃を許さなかった。だが、藪本は反省を込めて、言葉をつなぐ。

 「あまり調子は良くなかったです。力を入れると高めになったり、変化球の精度も良くなかった。準決勝まで2日間あるので修正したい」

 背番号6だった昨夏の甲子園1回戦・日大山形戦では2番手として4回3安打1失点にまとめたが、全ての面において力不足を感じたという。「出るだけではダメだし、甲子園で勝つのは甘くない」。新チームからはエースとしての自覚を持ち、グラウンドだけではなく私生活でも隙を見せないよう心がけた。オリックス・山岡らを指導し、広島県内でトレーニングジムを運営する高島誠トレーナーの指導も仰ぎながら、フィジカルを徹底的に強化して体重は3キロ増の75キロに。並行して身体操作性も高めたことで、130キロ台中盤だったストレートは最速142キロを計測するまでになった。

 「甲子園を意識しすぎることなく、自分たちがやってきた野球を残り2試合もしっかりやりきります」

 いずれも甲子園を経験した1番・徳丸航祐、2番・松田侑人に加え、太田舷暉、瀬川凜太郎の中軸コンビも好調をキープ。心身ともに昨年より成長を遂げた秀才軍団は、自らのスタイルを貫き聖地への帰還を果たす。

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2022年7月22日のニュース