巨人・吉川尚輝が“リベンジ”サヨナラ打「8回の打席で悔しい思いをしたので…何とかするしかないと」

[ 2024年5月4日 21:23 ]

セ・リーグ   巨人2X―1阪神 ( 2024年5月4日    東京D )

<巨・神>10回、サヨナラ打を放った吉川尚はナインの手荒い祝福を受ける(撮影・沢田 明徳)
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 巨人が阪神にサヨナラ勝ちで連勝。ゲーム差を1とした。今季5度目の先発登板となった菅野智之投手(34)は7回106球6安打3奪三振1失点の力投も勝敗は付かなかった。1―1の延長10回1死満塁で吉川尚輝内野手(29)が中前にサヨナラ打を放ち、菅野と西勇とのしびれる投手戦となった激闘を制した。

 手荒いナインの祝福を受け、ウオーターシャワーの水で濡れた顔を気持ち良さそうに拭った吉川は「8回の打席で悔しい思いをしたので、何とかバットに当てればという気持ちで打席に入りました。(丸や長野がつないだチャンスに)つないでもらったので、何とかするしかないと思いながら打席に立ちました。打った瞬間は“抜けろっ!”と思いながら走りました」と笑顔で振り返った。

 手荒い祝福には「勝ったので、それが一番最高です」と爽やかな笑顔。3番で奮闘する日々には「チームが勝つために毎日必死にやっていますし…はい、全力でやってます」。

 ついに首位・阪神の尻尾を捉えた。吉川は1ゲーム差で迎える5日の戦いに向けて「明日も勝てるように、ファンの熱い声援をよろしくお願いします!」とスタンドに呼びかけると、地鳴りのような大歓声に包まれた。

 吉川が決めた。1―1の延長10回。マウンドには阪神4番手・漆原。この回先頭の門脇は木浪の好守に阻まれ遊ゴロも、続く代打・萩尾が四球を選び出塁。ここで漆原から島本に投手交代を選択した阪神ベンチ。続く丸が中前打で続くと、今度は巨人ベンチが動いた。好調の佐々木に代えて代打・長野を打席に送ると、その長野が左前打でつなぎ1死満塁のチャンスをつくった。この好機に吉川がキッチリ中前に抜けるサヨナラ打。激闘に終止符を打った吉川に東京Dから「尚輝!尚輝!尚輝!」と尚輝コールが送られた。

 ▼菅野 点を取られたことにフォーカスをするなら、2アウトまではこぎつけたのですが、点を与えてしまった。あそこはもうちょっと粘り強く投球できたのではないかと思います。ただ、投げた球には悔いはないので、チームの逆転を信じ、ベンチで応援します。

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