ソフトバンク、千賀で首位堅持 8勝で防御率リーグトップのエース「ゼロでいこうと」

[ 2022年7月22日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク7―0楽天 ( 2022年7月21日    ペイペイD )

<ソ・楽>3回、辰己を三振に抑え野手を指さす千賀(撮影・岡田 丈靖)       
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 エースが大敗のショックを振り払い、連敗を止めた。ソフトバンクは21日、楽天に7―0で快勝した。先発した千賀滉大投手(29)が8回4安打無失点の力投。前日17得点の相手打線を封じ、チームトップ8勝目をマークした。楽天戦は8連勝で防御率1・70はリーグトップ。チームは連敗を2で止め、首位を堅持した。

 2度のオーバーリアクション。それが何より千賀の気持ちを表していた。まずは3点リードの6回無死一、二塁だ。浅村を空振り三振、島内を二ゴロ併殺に、ともに自慢のフォークで封じると右拳でガッツポーズした。さらに4―0の7回1死一、三塁で前日2本塁打の炭谷を投ゴロ併殺に抑えると、両腕を天高く突き上げた。

 「僕ができることをしっかりやろうと。ゼロでいこうと決めてマウンドに行った」

 今季最多125球の熱投。7回で100球を超えたが、続投を志願した。8回を4安打無失点で自身4連勝とし、チームトップの8勝目。20年7月7日から続く楽天戦の連勝を8に伸ばした。防御率1・70はリーグトップだ。

 チームが苦しい時に力になる。エースの矜持(きょうじ)をマウンドで示した。前回13日のオリックス戦では6回まで完全投球するなど、7回1安打2失点(自責0)。今季ワーストだったチームの連敗を5で止めた。前日は投手陣が今季ワースト21安打17失点。大敗のショックを振り払った。

 前日、就任後初めて試合後の会見に応じなかった藤本監督にも冗舌が戻った。「何か1勝1勝が凄いしんどいんですけど、千賀がしっかり投げて、しのいでね。絶対に点をやらないという気持ちが伝わった」。

 打線も、先制、中押し、ダメ押しと理想的な攻撃で7点を奪い快勝。2位・西武とのゲーム差を1と広げ、きょう22日からはオールスター前最後の3連戦に挑む。「オリックスはいい投手が3人来るので、全力で1試合1試合大事に戦っていきたい」と指揮官。エースが流れを変え、前半戦残り3試合に弾みをつけた。 (井上 満夫)

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2022年7月22日のニュース