新庄スペシャルで日本ハム3年ぶり6連勝!宇佐見フルカウントからスクイズ“おかわり”

[ 2022年7月15日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム6ー0楽天 ( 2022年7月14日    静岡 )

<日・楽>5回、宇佐見のスリーバントスクイズで三走・清宮が生還(撮影・沢田 明徳)
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 試合の流れだけでなく、雨雲の流れまで読んだ。静岡・草薙は、試合終盤は雨が強くなる予報。日本ハムを3年ぶりの6連勝に導いたのは、新庄監督の素早い仕掛けだった。

 「予報では雨が降ってくる。先に1点を取りたいってことで、(カウント)3―2からサインを出して決めてくれた。素晴らしい」

 加藤、楽天・岸が4回までテンポよくゼロを並べた投手戦。雨が強まれば、その時点で終了の可能性もあり、先制点は必須だった。初めて先頭打者が出塁した5回。1死一、三塁、打者・宇佐見の場面で指揮官が執念のタクトを振った。2ボールからの3球目にスクイズを指示。だが、岸に外角高めにカーブを外されてファウルに終わった。5球目に浅間が二盗を決めて二、三塁。6球目でフルカウントとなると「ストライクを取ってくる」とこの打席、2度目のスクイズを指示した。宇佐見も見事に一塁側へ転がし、どうしても欲しかった先制点をもぎとった。指揮官が成功のポイントに挙げたのが6球目に宇佐見が放ったファウル。そのファウルで「“(相手が)打ってくるだろう”というところを狙った」と次の球でスクイズに切り替えた。

 失敗に終わったが、この回は無死一塁からチーム最多11本塁打の清宮にも犠打のサインを送っていた。1球ごとに戦況が動く中で1点を取りにいく執念の采配が結実。その後、石井の2ランも飛び出して3点を先制したことで主導権を握った。

 3年ぶりの6連勝。7月は8勝3敗と最下位から反攻が続く。「素晴らしいゲームを見せられた」。新庄スペシャル的中に指揮官は上機嫌だった。(東尾 洋樹)

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