落合博満氏の決断支え続けた信子夫人「いろんな意味で先頭を切る、大変なところを抜けてきてるなって」

[ 2022年7月15日 17:15 ]

　現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（68）が15日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。93年FA元年に巨人移籍を後押しした信子夫人の存在について素直な思いを口にした。

　巨人入団時の背番号は「お前が決めろって。もう全て私ですもん」と一任された驚きの過去を笑いながら明かした信子夫人。93年のFAに関して、夫人の後押しがなければ「何も進まないよ、うちは」と笑った落合氏。

　2人は球界きってのおしどり夫婦として有名だが、FA交渉時を振り返った信子夫人は「（自分の後押しがなかったら）あの、中日にいたと思います。だから皆さんね、落合は中日を裏切ったとかね、いろんなことを言われましたけど。皆さんが“ま～た信子出てきたか”って。だけど私が出ないと進まない。ですから本当に中日で監督っていう話をいただいた時には、ここで恩返しできるなっていうのは本当の私の気持ちです」と巨人移籍時に聞こえてきた周囲の声に対して複雑な思いを感じていたことを吐露した。

　悩む落合氏を後押しした信子夫人に対して、スタッフが巨人へのFA移籍が決まり家族で東京に行けたことは良かったか聞かれ「よかったですよね。だからやっぱりいろんな意味で先頭を切る、落合博満は大変なところを抜けてきてるなって、後押しするのは私だなってことを実感しましたね」としみじみと語った。

　「落合博満」のプロ野球人生の節目節目で背中を押してきた信子夫人。その事実を「うん」と素直にうなづいた落合氏に「だから私がもうなんか強い嫁さんってなっちゃってるけど、本当は追い詰められて結果が出るってことでね。ありがとうって言ってください」と信子夫人が茶目っ気たっぷりに自身への感謝を求める。

　落合氏「ありがとうございます」

　信子夫人「どういたしまして。頑張りましょう」

　落合氏「はい」

　常に支え合い、球界の先頭を歩んできた2人の関係は、ずっと変わらない。