阪神　電光石火の先制劇　初回中野、島田に続いた近本　3連打で主導権

セ・リーグ   阪神3－0巨人 （ 2022年7月14日    甲子園 ）

＜神・巨＞初回、先制適時打を放ち、ベンチに向かってポーズを決める近本（撮影・北條　貴史）
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　阪神電光石火の攻撃に近本が続いた。初回無死一、二塁。2試合連続の初回先制打で流れを引き寄せた。

　「僕はそのときに回ってきたら仕事をするだけなんで。それがヒットになってよかった」

　先頭の中野、島田が立て続けに初球を捉えてわずか2球でつくった好機。追い込まれてからシューメーカーの直球を逆方向へ。三遊間を破って中野を先制の本塁へ迎え入れ、主導権を握った。

　この打席、1ストライクからシューメーカーの直球を右翼ポール際へ運んだ。惜しくもファウル。すぐに気持ちを切り替え、巧打につなげた。「何を狙うか、どういう打席にするか、というのは、その打席ごとにテーマを持っている」。好機での第1打席はストライクゾーンは全てスイングした。

　前日の大山に続き、主将の坂本も離脱を強いられた。「いつも通りやるだけだと思う。いつどうなるか分からないので。その時に選手が、その時の役割を果たすだけだと思う」。開幕からフルイニング出場は12球団で唯一の存在。力強い言葉だった。（石崎　祥平）