阪神・湯浅　A・マルティネスを前夜のリベンジK斬り「やられた分はやり返す気持ちで」

セ・リーグ   阪神5－2中日 （ 2022年7月2日    バンテリンD ）

＜中・神＞8回無死、A.マルティネスから三振を奪い雄たけびをあげる湯浅（撮影・大森　寛明）
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　味わった屈辱を晴らすべく、阪神・湯浅は右腕をめいっぱい振った。3点優勢の8回先頭は、前夜に決勝弾を食らったA・マルティネス。フルカウントからの6球目、選んだのは前日に仕留められたストレートだった。152キロに、助っ人砲のバットが空を切ったのを見て「シャーッ！」と雄たけびを上げた。

　「昨日やられているんで、やられた分はやり返す気持ちではありました。最後のボールも、自分の中でいい感じに投げられた」

　阿部には四球を与えたが、木下を150キロで空振り三振。高橋周を左飛に打ち取って守護神・岩崎にバトンをつないだ。「打たれないピッチャーはいないから」。フォローしてくれた矢野監督をはじめとする、首脳陣の期待に結果で回答。通算34試合目で浴びたプロ初被弾から、一日で雪辱に成功した。

　「次の日にこうやって投げられるチャンスをもらえたのはありがたい。しっかり監督の思いに応えるようなピッチングをしたいと思っていたので、0で抑えられてよかった」。リーグトップを走る22ホールド目は、より背番号65を大きくさせる。（阪井　日向）