ヤクルト小沢、プロ初先発初勝利に「ここまで長かった」 14カード連続勝ち越しはプロ野球タイ記録

[ 2022年7月3日 22:01 ]

セ・リーグ   ヤクルト11ー4DeNA ( 2022年7月3日    神宮 )

<ヤ・D>プロ初勝利の小沢(左)はウイニングボールを手に高津監督から祝福される(撮影・村上 大輔)
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 ヤクルトの小沢(こざわ)怜史投手(24)が3日のDeNA戦(神宮)でプロ初先発。5回8安打3失点の粘投でプロ初勝利を飾った。2日に点灯したリーグ優勝マジックは2つ減って「51」となった。14カード連続勝ち越しは1954年南海以来で、フランチャイズ制となった1952年以降ではプロ野球タイ記録となった。 試合結果

 ヒーローインタビューで小沢は「とてもうれしくて、ホッとしています。本当にここまで長かったというのと、色々な人に感謝の気持ちでいっぱいです。きょう両親が見に来てくれているので、(感謝の思いは)両親に伝えたいと思います」とし、両親に向けて「ここまで7年かかりましたが、これからもっともっと活躍できるよう頑張るので、応援宜しくお願いします」と話すと、本拠地観衆から大きな拍手が起こった。

 5点の援護をもらった直後の2回には無死満塁となったが、嶺井の中犠飛による1失点に抑えた。5回に牧の左前適時打などで2点を失い、なおも2死二塁。それまで2安打されていたソトをスライダーで空振り三振に仕留めるとガッツポーズが飛び出した。「ソトには2安打打たれていて、最後は気持ちで抑えてやろうという気持ちで投げました」と。

 先月26日に育成から支配下登録され、同日の巨人戦で移籍後初登板を果たした。その巨人戦では、1―5の3回無死満塁から2番手で登板し、4回2失点と好救援して逆転勝ちに貢献、前回は即出場選手登録されたことで「014」のユニホームで登板したが、今回は支配下の背番号「70」で本拠地のマウンドに立った。先発はその巨人戦後に言われたそうで「その時から緊張していました」という。それでもつかみとったチャンスで「一人、一つ、一つアウトを積み重ねていくということを思いながら投げていった」と語った。

 小沢は日大三島から15年ドラフト2位でソフトバンクに入団も、20年オフに戦力外に。トライアウトを経てヤクルト入りした。昨年秋に横手投げへフォームを変更。そんな7年目の苦労人がつかんだプロ初勝利。「本当にきょうは野手の皆さんに勝たせてもらった勝利だと思うので、次こそはチームのために2勝目できるよう頑張りたいと思います」と力強く言い切った。

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