広島・秋山 いきなりタイムリー二塁打の鮮烈デビュー「割と動けているなと」今後も2軍戦で調整

[ 2022年7月3日 04:45 ]

ウエスタン・リーグ   広島3ー2中日 ( 2022年7月2日    由宇 )

<ウエスタン 広・中>1回1死一塁、秋山は左中間に適時二塁打を放つ(撮影・奥 調)
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 広島・秋山翔吾外野手(34)が2日のウエスタン・リーグ中日戦に「3番・左翼」として移籍後初めて実戦出場し、1打席目に左中間への先制二塁打を放つ鮮烈デビューを飾った。2打席目は四球を選び、5回の守備から交代。今後は出場イニング数を増やしていきながら、早期昇格を目指して調整段階を上げる。

 調整段階にもかかわらず、ひと振りで完璧に仕留めた。選球眼も問題ない。秋山は自らの実戦勘が鈍っていなかったことに、ひとまず胸をなで下ろした。

 「第1スイングでしっかりと(球を)つかまえて、あの打球を打てたということは、もちろん悪くはない。よかったと思います」

 秋山目当てに集まった1160人の拍手に出迎えられた初回1死一塁。1ボールから左腕・橋本が投じた140キロ外角直球を鋭く振り抜いた。強烈な打球は左中間フェンス間際で跳ねる、先制の適時二塁打。1軍練習では走塁練習を控えていたが、その後の長野の適時打で生還した動きは軽快だった。

 3回1死一塁では、2ボールから143キロ直球を捉えきれずにファウル。フルカウントからの外角スライダーは手が止まって四球を選んだ。5回の守備から交代。無事にデビュー戦を終えた。

 「結果から判断するのは1軍の話。割と動けているなとは思ったが、ずっと試合に出ると体調や疲れ具合が出てくると思う。一歩目としてはよかったというだけで、これからイニングを伸ばしてもらったりとか、いろいろと調整していきたい」

 実戦出場は6月3日以来、約1カ月ぶりだった。6月上旬に新型コロナウイルスに感染。帰国後も他球団との交渉など満足に練習量を確保できなかった。故障リスクを避けるため、昇格時期は本人に一任されている。

 「任せると言われた責任もあるし、自分の判断で(1軍に上がって)ケガするのも…。1軍の試合数は減っていくので、今日の段階では別に悪くないけど、昇格を考えながら、うまくやらないといけない」

 今後は2軍戦で出場イニング数を伸ばすなどして、昇格時期を見定めていく方針だ。

 映像を確認した佐々岡監督は「走攻守全てがそろった段階で(秋山から)ゴーサインが出るのではないか」と見通しを明かした。体力さえ戻れば、1軍への支障はなくなる。早期昇格を求める声が、さらに大きくなりそうなデビュー戦となった。(河合 洋介)

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2022年7月3日のニュース