明大・宗山塁が準々決勝進出に導く―田中武宏監督は39年越しのリベンジ成功

[ 2022年6月8日 17:46 ]

全日本大学野球選手権 2回戦   明大3―0神奈川大 ( 2022年6月8日    神宮 )

<明大・神奈川大>7回、2点適時打を放ち、雄叫びを上げる明大・宗山(撮影・木村 揚輔)
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 東京六大学リーグのスター候補が全国デビュー。リーグ戦で首位打者とベストナインを獲得した明大の宗山塁内野手(2年)が、2安打2打点の活躍で準々決勝進出に貢献した。83年大会の同カードで選手として敗れていた田中武宏監督はリベンジに成功した。

 「ホーム」の明大にツキがあった。1―0で迎えた7回1死二、三塁。宗山が低め直球を叩くと、本塁前で跳ねた打球は遊撃手を越えた。打者席周辺の固い土がもたらしたダメ押しの2点打を「神宮だったので運がよかった」と振り返った。

 今春のリーグ戦で首位打者とベストナインを獲得した東京六大学野球のスター候補が全国デビュー。6回に左前打で初安打をマークすると、2月の右膝手術から復帰後、初スタメンとなったプロ注目の二塁手・村松開人主将(4年)の一ゴロで先制のホームイン。全得点に絡んで準々決勝進出に貢献した。

 39年越しのリベンジに成功した。83年大会準々決勝で激突した両校。当時4年生だった田中監督は外野手で出場も1―2で惜敗していた。監督として白星を挙げ対戦成績を2勝2敗とし「頭の中に(意識が)ありました。40年ぶりくらいに勝ったのでうれしい」と喜びに浸った。

 リーグ戦で打率・429、3本塁打、13打点をマークした打撃力、高い守備力を備える。ロッテの榎康弘スカウト部長は「野球を知っている選手。総合的なセンスがある」と評した。19年大会以来3年ぶりの優勝に向け、好守でチームをけん引する2年生は「勝ち上がっているチームは投手、守りが良い。準備していきたい」と気を引き締めた。(柳内 遼平)

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