阪神・梅野、打って守って「ただいま」21打席ぶり安打に西勇ら好リード 右脇腹筋挫傷から完全復活

[ 2022年6月8日 05:30 ]

交流戦   阪神2―0ソフトバンク ( 2022年6月7日    ペイペイD )

<ソ・神>9回2死一塁、最後の打者となった代打・野村勇の捕邪飛を捕球し、喜ぶ梅野(撮影・成瀬 徹)
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 ウイニングボールをがっちりつかんだ。9回2死一塁で代打・野村勇の捕邪飛を捕球した阪神・梅野はナインと久々の勝利を分かち合った。慣れ親しんだ地元で印象付けた完全復活。頼れる男が力強い姿で帰ってきた。

 「自分の治療とか感謝の気持ちを持ちながらゲームに入った。トレーナー、2軍の監督、コーチ、みんながサポートしてくれた」

 快音で“ただいま”を告げた。3回先頭で迎えた第1打席に石川の投じた3球目の直球を捉えて中前打。5月5日のヤクルト戦で左前打を放って以来、21打席ぶりの安打で出塁した。先発マスクでも零封リレーをアシスト。「貢献できるっていったらキャッチャー(としての仕事)なんで。西さんが丁寧に投げてくれたことが良かった」。今季初バッテリーで4勝目を挙げた西勇に関しては、この日も含めて右腕の阪神移籍後に手にした31勝のうち28勝が梅野とのコンビとあって、正妻ぶりを見せつけた。

 右脇腹筋挫傷で5月18日に出場選手登録を抹消。リハビリ、2軍での実戦出場を経て、この日再昇格を果たした。故障での再調整となったが、鳴尾浜球場では若手捕手陣へ助言する姿が目立った。

 「自分が入団した時も清水さん、小宮山さん、藤井さん、鶴岡さんがいて。いろいろ教えてもらったことが、今すごくありがたいと思う。自分ができることはしてあげたいので」。大きく強い背中で若手の成長も促した。

 「(打撃の)状態も上げていきながら、チームも上昇していけたら」。6連勝のチームを、さらに高みへ押し上げる大きな“ピース”が戻ってきた。(遠藤 礼)

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2022年6月8日のニュース