阪神・藤浪 「良くなかった」けど再出発1回零封 寂しい敗戦の中、甲子園沸かせた

[ 2022年6月1日 05:30 ]

交流戦   阪神0-2西武 ( 2022年5月31日    甲子園 )

<神・西>阪神ファンの声援を背に、9回のマウンドへ向かう藤浪(撮影・平嶋 理子) 
Photo By スポニチ

 寂しい敗戦の中で甲子園が一番の盛り上がりを見せたのは、背番号19の登場だった。中継ぎ要員で昇格した阪神・藤浪が2点劣勢の9回に登板し最速158キロをマークするなど1回無安打無失点。好結果で再出発を果たした。

 「投球自体はあまり良くなかったですが、拳弥(長坂)にも助けられながら抑えることができました」

 先頭の外崎に投じた157キロの直球はボール判定も、場内は一気に沸いた。粘られながらも最後はフルカウントから144キロのカットボールで空振り三振。滝沢には四球も、続く岸の打席で飛び出した一塁走者を捕手の長坂が刺すと、最後は二ゴロに仕留めて得点を与えなかった。

 新型コロナウイルスに感染し4月中旬に離脱。復帰後は先発として2軍で結果を残してきたが、1軍の先発ローテーションは盤石で中継ぎの一員として昇格した。5月29日の日本ダービーを親交深い武豊が制し「自分のことのようにうれしかった」と刺激も得ての合流。試合後は「次回登板に向けてしっかり準備して、良い投球ができるように頑張ります」と次戦を見据えた。(遠藤 礼)

続きを表示

2022年6月1日のニュース