ロッテ・佐々木朗希 6・3巨人戦先発へ 球団投手初の交流戦本塁打に期待

[ 2022年5月31日 05:00 ]

2021年5月27日、阪神戦で打席に立つロッテ・佐々木朗 
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 ロッテ・佐々木朗希投手(20)が、6月3日の巨人戦(東京ドーム)で今季初めて打席に立つ。井口監督が次回登板も中6日で先発させる方針を示した。DH制がない敵地では「9番」で起用される見込み。過去2度の優勝を誇るなど交流戦を得意とするチームだが、交流戦で投手による本塁打は過去にない。大船渡時代に高校通算13本塁打を放った怪物右腕には、球団初の快挙も期待される。

 「元祖・怪物」江川卓、「平成の怪物」松坂大輔の打撃も良かったが、「令和の怪物」も凄い。元日付の本紙のインタビューで「高校通算は13本塁打ぐらい。今年はバカスカ打ちます!」とユーモアを交えて宣言していた佐々木朗が、打棒を披露する時がきた。

 次回登板について、井口監督は「予定通り、金曜です」と27日の阪神戦から中6日で、6月3日の巨人戦に先発させる方針を明かした。セ・リーグ本拠地での交流戦とあって打席に入る。

 プロ通算成績は2打数2三振。初勝利を飾った昨年5月27日の阪神戦(甲子園)でアルカンタラから2打席とも見逃しの3球三振を喫した。しかし、これは参考外。「僕の中では投手だったので、見逃すつもりだった」とバットを振るつもりも最初からなかった。今年は違う。今月初旬には交流戦に備えて室内練習場で打撃練習に励む姿が、球団ツイッターで紹介された。

 初代王者となった05年には小林宏之が3二塁打で3打点を挙げるなど活躍したが、交流戦ではパ球団の中でロッテと楽天に本塁打を放った投手がいない。佐々木朗には球団初の快挙も期待される。

 長いリーチを生かした打撃は意外性がある。大船渡時代は4番を務め、3年夏の岩手大会の盛岡四との4回戦では延長12回に右翼席へ決勝2ランも放った。公立進学校で2桁本塁打は立派といえる。

 もちろん、今季6勝目を狙う投球も大きな期待が寄せられる。特に3月18日の巨人とのオープン戦では岡本和に満塁本塁打をバックスクリーン右へと運ばれた。「令和の名勝負」にも注目が集まる。井口監督も「朗希の中でもリベンジという思いはあると思う。打撃も期待してください」と、交流戦ならではの醍醐味(だいごみ)を楽しみにしていた。(横市 勇)

 ≪交流戦投手で本塁打過去7人≫交流戦で投手として出場し本塁打を打った選手は過去7人。球団別ではオリックス、日本ハム、ソフトバンクが各2人、西武1人となっており、ロッテ、楽天とセの投手はまだ打っていない。なお、投手登録だった大谷(日)は交流戦で2本塁打したが右翼とDHでの出場時のもの。投手出場時の一発はなかった。

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