初出場の西部ガス散る エース・村田が進化の証明 4回まで無安打の好投「収穫があった」

[ 2022年5月9日 05:30 ]

JABA九州大会第2日 ( 2022年5月8日    北九州市民ほか )

<三菱重工West・西部ガス>4回まで無安打に抑えた西部ガス・村田
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 日本選手権対象JABA大会に今季初出場の西部ガス(福岡市)はエース、村田健(28)が先発。4回まで無安打の好投を見せ、6回に2点本塁打を許して降板しチームも敗れたが、オフに取り組んだ低めへの制球力を発揮するなど進化を示した。Honda熊本(熊本・大津町)は13―6で東海理化(愛知・豊川市)に8回コールド勝ち。2連勝で決勝トーナメント進出を決めた。

 西部ガスの大黒柱、村田が今季初公式戦で進化した投球を披露した。4回まで直球と多彩な変化球で的を絞らせず1安打も許さなかった。オフは「全国大会で頂点に立つための課題、低めの制球力をしっかり磨いた」。ブルペンでホームベースの3メートル手前に捕手を座らせ膝より上に球が浮かないよう投球。5球ごとに、徐々に正規の距離まで捕手を下がらせ、膝下へボールを集める練習に取り組んだ。

 4回までの12アウトのうち、半分の6個が内野ゴロ。いかに低めを打たせたかの表れだ。6回に「気持ち高く入った」という直球を右越えに2ランされ逆転負けを喫したが「収穫があった」と手応えを感じた。

 村田は20年の都市対抗で2勝を挙げチームは8強入り。昨年は初めて同一年度に日本選手権との二大大会出場を果たす原動力となった。香田誉士史監督は「村田は堂々と投げられるようになった」と全国舞台での成長を認める。京都大会で優勝した三菱重工Westと、初参戦との勢いの差が出ての敗戦。「いい形で先取点が取れたが相手に押された。残り試合、いい勉強をして都市対抗(九州)予選につなげたい」。指揮官は今季も村田を押し立てて二大大会キップを握るつもりだ。(中島 泉)

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2022年5月9日のニュース