ヤクルト 9回に逆転!25年ぶり東京D巨人3連戦3連勝で堅首 途中出場の山崎がV二塁打

[ 2022年5月9日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト4―3巨人 ( 2022年5月8日    東京D )

<巨・ヤ>9回、逆転2点適時二塁打を放つ山崎(撮影・河野 光希)
Photo By スポニチ

 ヤクルトが8日、巨人戦の9回に逆転勝利。97年以来25年ぶりとなる東京ドームでの巨人戦3連戦3連勝を飾り、首位をキープした。1点を追う9回、巨人の新人守護神・大勢投手(22)に対し、1死一、二塁から途中出場の山崎晃大朗外野手(28)が逆転の左越え2点二塁打を放った。東京ドームでの巨人戦3連戦3連勝は92、97年に計4度あり、いずれもリーグ優勝。球団初の連続日本一を狙うチームにとっては、吉兆になった。

 誇らしげに出迎えた。一丸の勝利。高津監督は、ナインと誇らしげにグータッチを繰り返した。

 「こういう勝ち方は年にそう何回もあるわけではない。シーズン通して大きな影響を与えるかは分からないですけど、凄く大きな1勝になるかもしれない」

 鮮やかな逆転勝利だった。2―3の9回。マウンドには巨人の新人守護神の大勢。1死から代打・中村が左翼線二塁打、塩見が遊撃内野安打で続いた。一、二塁で打席には途中出場の山崎。「強い真っすぐをやっつけないと打てない」と直球に絞り、初球の真ん中155キロをフルスイング。「照明とかぶって打球が見えなかった。抜けてくれと思いながら走っていた」。必死に背走した左翼・立岡のグラブをはじく二塁打で、走者2人が一気に生還し逆転に成功した。

 指揮官は「思いきりの良さが彼のいいところ。速い球に合わせてしっかり振り抜いた。準備と研究ができていた」と称賛。山崎は「みんながベンチから前に出てガッツポーズを向けてくれて、一丸となっていることを実感した。そこに自分がいられてうれしかった」と振り返った。昨年日本一に輝いたチームは、今季開幕3連勝も、直後に4連敗。4月24日までは勝率5割を行ったり来たりと、状態がなかなか上がらなかった。だが、同27日以降は8勝1敗と復調。日替わりヒーローが出る昨季終盤の戦いぶりが戻りつつある。

 88年開場の東京ドームで、巨人戦3連戦3連勝は5度目。2度ずつ記録した92年、97年はいずれも優勝しており、V率は100%だ。前回97年9月13~15日の3戦目で、7回から2イニングを完全投球で勝ち投手となったのが高津監督。「まだまだ5月。キープしていく、修正していくところを明確にして取り組んでいきたい」。今季最多の貯金7も連覇という高い目標へ、気持ちを引き締め直した。(青森 正宣)

 ≪東京ドーム巨人3連戦で3連勝でV率100%≫ヤクルトが東京ドームの対巨人3連戦で3連勝をマークするのは、92年、97年の各2度に次ぎ25年ぶり5度目。いずれも野村克也監督の下で92年はリーグV、97年は日本一に輝いた。なお、97年2度目の3連勝を決めた9月15日の26回戦では、現監督の高津が中継ぎで勝利投手となり、古田敦也が本塁打を放っている。

続きを表示

2022年5月9日のニュース