コイの季節!!広島が21安打17得点で大勝 1試合2発のマクブルーム「強力打線証明できた」

[ 2022年5月9日 05:30 ]

セ・リーグ   広島17-3DeNA ( 2022年5月8日    マツダ )

<広・D>7回1死、左越えに2打席連続となるソロ本塁打を放ったマクブルームは長野(左)に迎えられる (撮影・奥 調)
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 本塁打数リーグ最下位の広島に今季最多5本塁打が飛び出した。今季は「つなぎの攻撃」を掲げ、犠打など緻密な作戦をコツコツと続けてきた佐々岡監督は「打線というのは分からない。本塁打が出て何もすることがない」と笑顔。ゴールデンウイーク最後の一戦は、一塁ベンチにゆったりと腰を下ろして21安打17得点を見届けた。

 号砲を鳴らしたのは、前日7日の同戦で延長10回に自身初のサヨナラ弾を放った西川だった。3―0の3回無死一塁。東の初球の直球を右翼席への2ランとし「みんなが打ったから、今日は僕どうこうよりも全員(での勝利)です」とうなずいた。1打席目は左前に先制打を放っており、2試合連続での勝利打点をたたき出した。

 4回には末包の満塁弾が生まれ、マクブルームは5回1死二塁で左翼席上段の防球ネットに直撃させる特大の3号2ランを放った。三塁打が出ればサイクル安打となる7回1死無走者では、左翼席にライナー性で突き刺す2打席連発で“サイクル超え”。来日初の1試合2発に「大量得点も取れる強力な打線だと他のチームに証明できた」と胸を張った。

 この勢いに悩める小園も乗った。6回先頭で右翼席へ今季1号ソロ。154打席目での一発に「しっかり甘い球を振れた。今後につながる感じがする」と手応えをつかんだ。

 4安打以上が4人を数えたのはリーグ歴代最多タイ。記録的猛打の中でも指揮官は、「初回に(中村)健人が四球を選び、キク(菊池涼)がバスターエンドランを決めてくれた。そのつながりが一番大きかった」と先制点を呼んだ小技をたたえることも忘れなかった。(河合 洋介)

 《4人が4安打》広島は4人が4安打。ゲーム4安打以上の最多人数記録は03年8月1日オリックス戦のダイエーの5人。セでは、広島自身が50年6月7日大洋戦(白石、阪田、辻井、岩本)、94年9月10日巨人戦(西山、野村、江藤、メディーナ)で達成した各4人に並ぶ3度目の最多記録だ。

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2022年5月9日のニュース