ナ・リーグ新人王レースに防御率1・71左腕ゴア浮上、あす10日カブス誠也と直接対決か

[ 2022年5月9日 10:24 ]

パドレスのゴア(ロイター)

 ナ・リーグ新人王レースはカブスの鈴木誠也が先頭を走っていて、ライバルと目された選手は軒並み大崩れ。100マイルの剛腕レッズのハンター・グリーンは20・2イニングで10本塁打を浴び、1勝4敗、防御率8・71。他の有力候補も、打率2割以下だったり、けがをしたり、マイナーに降格したりで、ベースボールアメリカ誌はこのままだと、今季のナ・リーグの新人は近年では一番レベルが低いということになるかもと報じている。

 そんな中、同誌が鈴木の挑戦者に挙げるのがパドレスの左腕マッケンジー・ゴア(23)。17年のドラフト一巡3番目で、20年の春のキャンプの時点で、投手ではトップのプロスペクトと注目されていた。ところが、新型コロナでマイナーのシーズンがキャンセルされ、休んでいる間にメカニックがおかしくなった。球速が急激に落ち、コントロールも定まらない。21年は3Aでスタートしたが、6試合で防御率5・85。ピオリアのキャンプ地に戻ってメカニックを作り直した。本人も自信を失いかけていたが、去年のアリゾナ秋季リーグでようやく球速が戻り、春のキャンプでは4試合に登板、16奪三振、3四球、被打率・182。開幕は3Aだったが、最初の登板で5回2安打7奪三振の好投。昇格し、4月15日のブレーブス戦でメジャーデビューを果たした。

 ここまで4試合に登板し21イニングを投げ2勝0敗、防御率1・71。全投球の68%が平均速度94・9マイルの直球で、切れがあり、被打率・175である。これにスライダーとカーブをまじえる。ここまで登板した試合は全て5イニング以上を投げ自責点2以下。次回登板はあす9日(日本時間10日)のカブス戦で、鈴木がスタメン出場なら、直接対決となる。

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2022年5月9日のニュース