ロッテ・朗希、完全試合につながる「2つの進化」動作解析の第一人者が解説

[ 2022年4月11日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ6―0オリックス ( 2022年4月10日    ZOZOマリン )

<ロ・オ>完全試合を達成した佐々木朗(撮影・長久保 豊)
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 筑波大の准教授で野球部監督の川村卓氏(51)が、ロッテ・佐々木朗の2つの進化が偉業達成につながったと分析した。動作解析の第一人者である川村氏は佐々木朗が高3年夏の岩手大会後、U18W杯に向けて筑波大で調整するなど縁があり、当時の姿を「衝撃でした。ポテンシャルとしてNo・1の投手と思った」と振り返る。

 そして、プロに入って成長した一つが下半身の使い方。昨季までは左足を踏み出した際、右膝を踏ん張ることができず地面の方向へ落ちて体重移動にロスが生じていたとし、現在は「お尻がたくましくなって(打者方向へ)体重が乗るようになった。力を入れなくても速い球が投げられるようになった」と分析した。もう一つはテイクバックの改善だ。右腕と頭の位置が近くなったことで「リリースに力が入りやすくなった。近くを通すことによって制球力も向上している」と語った。

 川村氏は以前から佐々木朗について「170キロを投げても不思議ではない」と語ってきた。プロ3年目の今季は自己最速の164キロをマークしており、実現の可能性について「やろうと思ったら早い段階でできる。あとは本人がやろうとするかだけじゃないかと思います」と太鼓判を押した。(柳内 遼平)

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2022年4月11日のニュース