ソフトバンク、今季ワーストタイ2安打で完封負け 藤本監督「いいところが全くなかった」

[ 2022年4月11日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク0-6西武 ( 2022年4月10日    ベルーナD )

<西・ソ>5回、トリプルプレーとなる併殺打を放つ甲斐(撮影・尾崎 有希)
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 ソフトバンクは10日、西武に0―6で今季初の零敗を喫した。打線が今季ワーストタイの2安打。5回無死一、二塁で甲斐拓也捕手(29)の三ゴロが三重殺打となり、流れをつかめなかった。先発の大関友久投手(24)は5回途中5失点KOでプロ初黒星。柳田と栗原が離脱中の打線で、好調の三森大貴内野手(23)も下半身の張りで2試合連続で欠場した。変則日程の今週は底力が試される4試合となる。

前夜9日の延長12回スコアレスドローの翌日に今季初の零敗を喫した。スコアボードの「0」は、2日間で21個が並んだ。

 「いいところが全くなかったね。チャンスらしいチャンスというか。得点圏でいい当たりはあったけど。そこだけやね」。藤本監督は今季2敗目を振り返った。投手陣は12被安打で、味方打線は2安打。ともに今季ワーストタイだ。投打で課題が出た。

 9日はドラ1左腕・隅田、この日は新助っ人左腕・エンスが先発した。「初ものに弱いと言われるのはイヤだけど」と指揮官は負けん気を出していたが、左腕に対しては0―2の5回無死一塁で今宮が右前打を放った1安打だけだった。続く無死一、二塁での甲斐の打席で、勝負はほぼ決した。

 「2ストライクまでに犠打を決めないとね。あれだけ一塁手が出てきて、打っていいと言っている。ミスすればこちら(監督)の責任。打ちにいくフリをする勇気も必要かな。いい糧にして」。甲斐がバントの構えで初球ファウル。ストライクを見逃して追い込まれ、バスターで進塁を狙ったが鋭いゴロは三塁手・山田の正面を突き、痛恨の三重殺となった。

 西武との3連戦を1勝1敗1分け。開幕からの連続カード勝ち越しは4で止まった。これで対戦が一巡した藤本監督は試合後、ロッテ・佐々木朗が達成した完全試合の映像をチェックし対応。苦笑して言った。「佐々木朗希の完全試合で、うちのトリプルプレー、消えたね。いい投手が多いね、パ・リーグは。(5チームと)カード戦い終えて10勝2敗1分けは上出来です。切り替えて、開幕のつもりで大事に戦っていきたい」。1日休んで、あす12日は完全試合で勢いを増したロッテと、長崎で戦う。鷹も攻守で巻き返す。 (井上 満夫)

 〇…藤本監督が2試合連続で欠場となった三森の起用を、あす12日のロッテ戦も見送る方針を示した。「昨日(9日)よりは現状、良くなってる。でも、無理させてもね。まだ始まったばかり。次の4試合の途中くらいから」。開幕から1番に座った三森は、8日の西武戦中に下半身の張りを訴えて途中交代。この日の試合前練習ではティー打撃を行いベンチ入りしたが、出番なしに終わった。

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2022年4月11日のニュース