日本ハム・新庄監督 オリックス・山本に脱帽 151キロフォークに「打てるか!初めて見たわ」

[ 2022年4月3日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム0―7オリックス ( 2022年4月2日    京セラD )

<オ・日>8回、指示を出す新庄監督(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 気持ちいいほどに完敗を認めた。日本ハムは打線が5安打と沈黙し、2試合連続の零敗。オリックスの先発・山本に7回まで5安打無得点に抑え込まれ、報道陣の前に現れた新庄監督は開口一番「151キロのフォーク打てるか!初めて見たわ」と、昨季沢村賞右腕に脱帽した。

 序盤から150キロ超えの直球に加え、高速フォークを織り交ぜられては手も足も出ない。「ペッパーでも当たらんかな~」。新庄監督がキャンプから推奨してきた2ストライク後に軽打で投手返しする「ペッパー打法」も鳴りをひそめた。

 2点を追う6回には2死三塁の好機を演出したものの、最も頼れる近藤が一ゴロ凡退。7回には2死二、三塁で代打・宇佐見を送り出すも、この日最速となる156キロの直球で空振り三振に倒れた。あと一本が出ず、指揮官は「ここでこの球かと。ベンチで“うまい!”ってなったもん」と感嘆しきりだった。

 「(打者に)向かっていく時に一回、目をサード側にそらす。あれが力みをなくす投球術」と言ったり、技術面にも絶賛の嵐。山本が17連勝中と聞くと「じゃあ28くらいいってほしいな。日本でエースと呼ばれている投手は上を目指して」と、楽天・田中将が持つプロ野球記録に並ぶ期待まで寄せた。

 ほめ殺しも、ビッグボスの作戦のうちか。攻略のヒントについては「ない」とはっきり口にしたが、「これがずっと続くわけではないから。打線もね、浮き沈みがある。山本君がいい投球をしていても、1点取れなかったら勝てないんだから」と雪辱に燃える目も見せた。(清藤 駿太)

続きを表示

2022年4月3日のニュース