オリックス・由伸、シーズン17連勝「粘り強く投げられた」51年ぶり球団タイ記録

[ 2022年4月3日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス7-0日本ハム ( 2022年4月2日    京セラD )

<オ・日>ナインをハイタッチで出迎える山本(撮影・北條 貴史)
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 オリックス・山本由伸投手(23)が2日の日本ハム戦(京セラドーム)で先発し7回無失点で、開幕戦に続き今季2勝目を挙げた。昨年5月28日のヤクルト戦からシーズン17連勝とし、前身の阪急時代の1970~71年に足立光宏が樹立した球団記録に51年ぶりに肩を並べ、チームを今季初連勝に導いた。

 「絶対エース」は、絶対に主導権を手放さない。2―0の7回2死二、三塁。オリックス・山本が初対戦となった新庄監督率いる日本ハムを、剛腕でねじ伏せた。代打・宇佐見に全球ストレートの真っ向勝負。154キロ、155キロの2球で追い込み、155キロボールを挟んだ4球目、この日最速タイとなる内角156キロ直球で空振り三振だ。

 「走者を出してしまったけど、本塁に還さなければ1点は入らないので切り替えて投げました。ゼロで粘り強く投げられたこと、勝てたことがよかった」

 7回無失点。四隅に制球された球威抜群の直球に、左右に投げ分けられる高速フォーク、カーブも駆使して被安打5、8奪三振にまとめた。これで昨年5月28日のヤクルト戦からシーズン17連勝。前身の阪急時代の70~71年足立光宏の球団記録に並ぶ快挙だった。

 12年ぶりの開幕戦勝利に導いた前回3月25日の西武戦から中7日。昨年11月末の日本シリーズまで投げ抜いた蓄積疲労を考慮された措置だった。山本自身も確かに、疲労を感じていた。開幕前に明かした言葉がある。「オフは疲労回復に努めました、本当に。(全身を連動させる投球フォームでも)どうしても右側に偏るんです。疲労も、力を使った部分も。詳しく説明できないですけど、専門の人に手を入れてもらって疲れはしっかり取れました」

 中嶋監督の配慮に対して、チームに今季初の連勝を呼び込む快投で応えた形。「ケガをして離脱するのが一番よくない。監督が一番考えてくれるので。信じてやるのみ、ですね」。背番号18がフル回転したその先には、楽天・田中将が12~13年にかけて樹立した世界記録の28連勝超え、そしてリーグ連覇が見えてくる。
(湯澤 涼)

 ○…山本(オ)が7回無失点で2勝目。開幕から2戦2勝は初めてだ。15連勝で終えた昨季から数えて17連勝。チームでは阪急時代の70年8月11日から71年6月17日にかけて足立光宏がマークした最長記録に並んだ。なお、シーズンをまたいだ連勝の最長記録は、12~13年田中(楽)の28。

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2022年4月3日のニュース