西武ドラフト6位 中山入団合意「父もずっとショート。ショートにこだわりあります」源田先輩に挑む

[ 2021年11月10日 16:01 ]

西武と入団交渉で合意し、大島スカウト(左)から帽子をかぶせてもらう白鴎大・中山
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 源田先輩の高い壁に挑みます―。西武からドラフト6位指名された白鴎大・中山誠吾内野手(22)が10日、栃木県小山市内で入団交渉に臨み、契約金3000万円、年俸700万円で合意した。(金額は推定)

 1メートル90、103キロの巨体を丸め、中山はマイクの前でプロの一員として所信表明した。「西武は12球団でもトップレベルの打線だけど、1日でも早く1軍に上がってレギュラーになりたい。父がずっとショートだったので、自分もショートにはこだわりがあります」。父・誠さん(59)は熊本・鎮西、国士舘大と遊撃一筋。木村も幼少時から遊撃を守り、宇都宮市立田原中時代は毎日、父のノックで鍛えられたという。「迷ったら前に出ろ」。今でも父の教えが頭に浮かぶ。

 青藍泰斗時代は80キロ台で、高校通算本塁打も16発止まり。目標のプロ入りへはパワー不足は明らかだった。白鴎大下級生時は1日6食を自らに科し、筋力増に努めた。もちろん下半身をいじめ抜き、動けるボディーを作り上げた。同大2年秋に3本塁打、11打点で所属する関甲新大学リーグの打点王に。同3年秋には4本塁打で本塁打王となった。

 プロでも理想は高い。「目標は他球団だけど、巨人の坂本選手。身長は大きいけど、守れるし打てるので」。一時は元ヤンキースのD・ジーターにあこがれた時もあったが「動画を見て、自分には無理かな」と苦笑いした。

 チームには3年連続でゴールデン・グラブ賞を獲得し、今季は盗塁王を獲得した源田が不動のレギュラーとして君臨する。「自分は打撃が売りだけど、内・外野どのポジションについてもゴールデングラブ賞は獲りたい」と話すと「将来的にショートを守りたい」と付け加えた。恵まれた体格を生かし、高い壁を乗り越える。

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2021年11月10日のニュース