ヤクルト奥川がCS史上最年少20歳6カ月で完封 98球で無四球 KOデビューから丸1年「借り返せた」

[ 2021年11月10日 20:40 ]

セCSファイナルS第1戦   ヤクルト4ー0巨人 ( 2021年11月10日    神宮 )

<セCS2 ヤ・巨(1)>完封勝利の奥川(中)は笑顔で中村とハイタッチ。右は村上(撮影・村上 大輔)
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 日本シリーズの出場権を争うセ・パ両リーグのクライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージ(6試合制)が10日に開幕し、セはヤクルトが3位から勝ち上がった巨人に4―0で快勝。先発の奥川恭伸投手(20)はプロ初の完封勝利をCSプレーオフ史上最年少の20歳6カ月で飾った。わずか98球で無四球と完璧な内容だった。リーグ優勝し、1勝のアドバンテージがあるヤクルトは2勝とし、あす11日の第2戦に勝てば日本シリーズ進出に王手をかける。

 打線は初回、先頭の塩見が相手先発・山口から左中間への二塁打を放ち出塁。その後1死一、三塁となって4番・村上が高々と舞い上がるショートへの内野フライを打つと、捕球した遊撃手・坂本が体勢を崩したスキを見逃さず三塁走者の塩見がタッチアップし生還。

 相手の意表をつくプレーで1点を先制すると、続くサンタナが初球127キロのスライダーを捉え左翼スタンドへ1号2ランを放ち初回で3点のリードを奪った。

 先発の奥川は初回、2回を3者凡退と抜群の立ち上がり。3回、吉川にこの日初安打を許すも小林、山口、松原と圧巻の3者連続三振。5回は1死一、三塁とピンチを迎えたが代打・亀井を137キロのフォークで左飛、さらに代打・八百板には外角低め142キロのストレートで見逃し三振に打ち取り無失点で切り抜けると、マウンド上で吠える気迫を見せた。

 奥川はプロ最長となる8回のマウンドにも上がると、2死一塁から松原を空振り三振に打ち取り、この日9個目の三振を記録。9回も無失点に抑え、CSでプロ初の完封勝利を飾った。

 ▼奥川 チームを勢いづけられる投球ができればと思っていたので、これで勢いづいて、日本シリーズに出場できればと思います。(9回は)ここまできたら完封してやるぞという気持ちだった。大きな1勝になったかなと、自分でもホッとしている。(昨年11月10日はプロ初登板の広島戦で2回0/3を9安打5失点KOされたことに)昨年のきょうは悔しい思いをした。借りを返せたかなと思います。

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