阪神・マルテ 48日ぶりに1軍昇格 アルカンタラに代え、攻撃力アップで再奪首狙う

[ 2021年8月31日 05:30 ]

【プロ野球練習試合阪神対大商大】5回、適時打を放ち手をたたく阪神のジェフリー・マルテ=鳴尾浜球場(代表撮影)
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 阪神の矢野燿大監督(52)が30日、2軍で調整中のジェフリー・マルテ内野手(30)を昇格させることを明言した。

 「火曜日から上げるよ」。きょう31日の中日戦で7月14日以来48日ぶりに再登録予定。得点力不足の現状打破へ向けた起爆剤が優勝戦線に戻ってくる。

 「ロハスも頑張っていた。アルカンタラも、あそこ(中継ぎ)のところでほしいなと思っていたけど、アルカンタラにはちょっと申し訳ないけど、マルテ上げようかなと」

 貴重な中継ぎ右腕を抹消してでも、攻撃力アップが急務だ。同一カード3連敗となった前日29日の広島戦では今季7度目の零敗。球団ワーストタイ記録となる16三振の屈辱も喫した。148日ぶりに首位からも陥落。再浮上へ向け、前半戦では打率・284、16本塁打、46打点、出塁率・400を誇った助っ人の招集を決断した。

 「やっとホームゲームに帰れるとなれば、そこで仕切り直しという意味で、心機一転のみんなの動きのハツラツさを期待するしかない。地の利をここでこそ生かすべき」

 井上ヘッドコーチも一丸での再発進を誓った。マルテは前半戦終了後に一時帰国。再入国後は外国人枠もあり2軍で調整していた。首の寝違えで8月25日からは実戦を離れたが、前日29日のプロアマ交流戦・大商大戦では志願出場。「3番・三塁」として先発出場して、2安打1打点で臨戦態勢を完了させた。

 昇格後は即先発として出場することが有力だ。指揮官が前半戦のMVPに選んだ攻撃のキーマン。甲子園から再出発する猛虎に待望のピースが加わる。 (山本 浩之)

 《湯浅も1軍昇格》阪神・湯浅が31日の中日戦から1軍昇格する。今季は6月にプロ初登板を果たしたものの2試合で防御率22.50と結果でアピールすることはできなかった。アルカンタラの抹消で手薄となるブルペン陣の救世主としてフル回転が期待される。この日、チームは山本、熊谷、アルカンタラの出場選手登録を抹消。湯浅に加えてマルテ、小幡が登録される見込みだ。

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