後半戦“開幕投手” 阪神・西勇、好相性コイ斬りで通算100勝決める 「練習を信じてやるだけ」

[ 2021年8月13日 05:30 ]

アップで汗を流す西勇(撮影・坂田 高浩)
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 いざ、「通算100勝発進」だ。13日の広島戦で後半戦の“開幕投手”を務める西勇は、節目の勝利がかかる一戦へ向けて静かに闘志を燃やした。

 「チームに良い流れを持ってこられるように、全力で腕を振ることはもちろん、残り試合が少ない中で、自分のやってきた練習を信じてやるだけだと思っている」

 前半戦は勝ち星にこそ恵まれなかったが、投手陣の柱として首位を走るチームを支えてきた。開幕から先発ローテーションの中心としてフル回転。4勝どまりも、いずれもチーム最多の先発15試合、98回2/3投球回と、確かな結果も積み重ねた。

 そして積み上げてきたデータも再スタートを後押しする。今季の広島戦は3試合登板で1勝2敗、防御率3・79と苦戦しているが、通算では20試合登板で11勝3敗、防御率2・44と好相性。五輪中断期間をリフレッシュに充てた右腕は、本領発揮で鯉料理を目指す。

 矢野監督も「いつも姿勢で引っ張るという部分と、プロなんで勝ちを付けるっていう責任。そういうものを持ってくれている投手」と絶大な信頼を寄せ、大事な初戦先発に指名した。通算100勝に王手をかけてから、前回登板まで3試合連続黒星と足踏みが続いたが、不安はない。

 「最後までチームとして勝ち切れるように、強いチームであり続けられるように、そしてケガをしないように頑張っていきたい」

 16年ぶりのV奪回へ――。エースがロケットスタートの口火を切る。(須田 麻祐子)

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2021年8月13日のニュース