「夢の球場」ではWソックスが劇的な逆転サヨナラ勝ち トウモロコシ畑へ計8発!

[ 2021年8月13日 12:18 ]

9回裏、サヨナラ逆転2ランを放ったホワイトソックスのアンダーソンを迎えるチームメート(AP)
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 1989年公開の映画「フィールド・オブ・ドリームス」のロケ地となったアイオワ州ダイアーズビル(イリノイ州シカゴの西北200キロ)で12日に行われた一戦では、“ホーム扱い”のホワイトソックスが9―8でヤンキースに劇的な勝利。3点リードしていた9回表に抑えのリアム・ヘンドリクス(32)が、アーロン・ジャッジ(29)とジャンカルロ・スタントン(31)に2ラン2発を浴びて逆転されたが、その裏、1死1塁の場面で1番のティム・アンダーソン(28)がヤンキースの4番手、ザック・ブリットン(33)から右越えに13号の2ランを放って逆転サヨナラ勝ちを収めた。

 ア・リーグ中地区の首位を独走するホワイトソックスは3試合ぶりに白星を挙げて68勝48敗。同東地区3位のヤンキースは63勝52敗となった。

 試合は人口4400人のダイアーズビルのトウモロコシ畑に作られた球場(8000人収容)で行われ、ホワイトソックスは初回、3番のホセ・アブレイユ(34)がヤンキースの先発アンドリュー・ヒーニー(30)からウモロコシ畑に飛び込む左越えへの23号ソロを放って先制。ヤンキースは3回、「選手はバスの車内ではみんなヘッドフォンを外して景色に見とれていた」と語っていたジャッジが24号3ランを放ったが、その裏、ホワイトソックスはイーロイ・ヒメネス(24)の6号3ランなどで4点を奪って再逆転した。4回にはセビー・ザバラ(27)が右翼手ジャッジの頭上を超える4号2ラン。しかし9回にシナリオのないドラマが待っていた。控え投手が準備するブルペンは映画を象徴するトウモロコシ畑の中。8本の本塁打が飛びかった“夢の試合”は映画(1時間47分)の約2倍の時間を要して(3時間29分)エンディングを迎えた。

 この日は映画で主人公のレイ・キンセラ役を務めた俳優のケビン・コスナー(66)も観戦。球場の雰囲気については「完ぺきだ」という感想を述べ「選手たちはみんなこの雰囲気に触れたいと思うだろう」と語っていた。

 なお大リーグのロブ・マンフレッド・コミッショナー(62)は来年8月に「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」の第2弾(参加チームは未定)を行うことをすでに表明している。

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