ソフトバンク新オプション「8回・松本」不発…栗原の侍アピール弾も帳消し 勝利の方程式定まらず

[ 2021年6月2日 05:30 ]

交流戦   ソフトバンク3ー4DeNA ( 2021年6月1日    横浜 )

<D・ソ>3回1死一塁、右越え2ランを放つ栗原(撮影・島崎忠彦)
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 ソフトバンクは1日、DeNAに逆転され2連敗となった。東京五輪で頂点を狙う侍ジャパンにリストアップされていることが分かった栗原陵矢捕手(24)は五輪会場の横浜で右越え6号2ラン。侍トップチーム初選出へアピールした。しかし、投手陣は2点リードの8回に登板した松本裕樹投手(25)が3失点。森、モイネロ不在の中でテストした新たな勝利の方程式は不発に終わった。

 侍首脳陣が期待を寄せる鷹の万能型捕手が五輪会場のハマスタで放った強烈なリハーサル弾。栗原が0―1の3回1死一塁でピープルズの真ん中高めツーシームを腰でためてはじき返した。

 「カード頭を取れるよう、逆転するんだという気持ちでしっかり捉えることができた」

 右翼スタンド中段への特大6号2ランだ。

 しかし、この一発で得たリードも、救援陣のもろさが露呈し、崩れ去った。勝負が暗転したのは8回だ。新たな勝ちパターン構築を狙って3番手で投入した松本が誤算だった。

 「8回松本」は投手コーチの売り込み。工藤監督は了承し新オプションを試したが四球絡みの1回3安打3失点。1死一、二塁で宮崎に左越え適時二塁打で1点差とされた。申告敬遠後の満塁では、武田が3安打されていたルーキーの牧に右中間2点打。どんでん返しを食らった右腕は「大事な場面で期待に応えることができなかった。本当に申し訳ない」とうなだれた。

 森、モイネロに代わる守護神は当面、経験豊富な岩崎が務める。そこにどうつなぐか。指揮官もバッテリーに苦言を続けた。「いかに勝負するか。球を見極める能力は、捕手にも必要。その辺のどこかが足りない。モイネロ、森がいない状況はどうすることもできない。今いるメンバーで何とかするしかないので」と、ため息が交じった。

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