“ヤナギ対決リベンジ”阪神・青柳 チームトップの6勝目 梅野助言でプラス思考「立ち直れた要因」

[ 2020年8月28日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神6-3中日 ( 2020年8月27日    甲子園 )

<神・中(12)>  先発・青柳のピッチング    (撮影・成瀬 徹) 
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 女房役、そして野手を信じ、白星をたぐり寄せた。阪神の青柳は、尻上がりに調子を上げ7回2失点と好投。打線の援護を呼び込み、チームトップの6勝目をマークした。

 「ボール自体悪くなかったので、(捕手の梅野に)アバウトに投げさせてもらえたのが立ち直れた要因」

 初回、2死三塁からビシエドに三塁線を破られる適時二塁打で先制を許すと、阿部にも一、二塁から左前へ運ばれていきなり2点を失った。ただ、良い意味で深刻には捉えなかった。「今のチーム状況なら2点に抑えれば勝てるチャンスがあると思ったので」。

 プラス思考を心がけ、2回からはテンポ良くアウトを積み重ねた。初回終了後「良いボールは来てる。ストライク先行で大胆で良い」と梅野からかけられた言葉にも背中を押された。6回無死一塁では2年目の小幡が京田の二ゴロの処理に若干もたつき、併殺を逃したものの続くアルモンテに同じような打球を打たせ二ゴロ併殺。リベンジに成功した後輩を笑顔で称えた。

 6月30日にも投げ合い、6回1失点ながら黒星を喫していた柳との2度目の“ヤナギ対決”にも今夜は完勝。規定投球回に到達し、防御率3・30でリーグ5位にランクインした。7月17日以来となる聖地での1勝に「ファンのことだったり、球場を考えたら甲子園が一番良い球場。勝つことができて良かった」とうなずいた。

 「シーズン前から13勝と監督に公言しているので、そこに向かって一戦一戦やっていくだけ」。目指す場所はもっと先だ。背番号50が再加速する。  (遠藤 礼)

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2020年8月28日のニュース