楽天・松井 7回1安打無失点&11Kで“先発1勝” 本拠地では2172日ぶり「やっと勝てた」

[ 2020年8月28日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天15―0ロッテ ( 2020年8月27日    楽天生命パーク )

<楽・ロ>7回無失点の好投をみせた松井(撮影・白鳥 佳樹)
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 本拠地で先発勝利を挙げたのは、ルーキーイヤーまでさかのぼる。14年9月16日。楽天・松井は当時18歳だった。あれから2172日。昨季はセーブ王を獲得するなどプロの世界で酸いも甘いも経験してきたが、通算19勝目は特別だった。「勝つことの難しさを感じて、やっと勝てた。今までの先発勝利よりうれしいですね」。喜びと安どの気持ちが入り交じった笑顔で、お立ち台に上がった。

 「原点回帰」で7回1安打無失点、11奪三振の快投に結びつけた。「良い投げ方をすれば消耗も減る」。13日の西武戦で3回3失点でKOされた。6月末には2軍降格を命じられた。もう次はない――。先発に再転向するにあたって投げ方を部分的に「先発仕様」に変更していたが、背水の覚悟で1年前の「クローザー仕様」のフォームに戻した。

 「昨年は流れの中で投げていたけど、(今季は)立ち止まって投げる感じだった。ラストチャンスだと思って、体重移動を昨年のイメージに戻した」

 慣れ親しんだ投球動作が体力の消耗を抑え、スタミナ不足という最大の課題を解消してくれた。前回登板、20日の日本ハム戦は6回を投げて3安打2失点と好投。球数が増えてもスピードとパワーをキープし、この日も6回に最速タイの148キロをマークした。

 6戦目で待望の白星を手にし、チームの連敗も4で止めた。「苦しいことが続いた」と振り返るが、まだまだ発展途上。いつか「エース左腕」と呼ばれる日のために、これからも全ての経験を糧にする。 (重光 晋太郎)

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