ソフトバンク・大竹 1年2カ月ぶり勝った!先頭被弾も粘投「パッと切り替えられた」

[ 2020年8月14日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3―1オリックス ( 2020年8月13日    ペイペイD )

<ソ・オ>森からウイニングボールをもらう大竹(左)(撮影・中村 達也)
Photo By スポニチ

 ソフトバンク・大竹耕太郎投手(25)は13日、昨年8月1日以来の1軍登板となったオリックス戦で今季初勝利をマークした。初回に先頭打者アーチを浴びるも立ち直り、5回2/3を5安打1失点に抑えた。白星は昨年6月20日のヤクルト戦以来。楽天と首位で並ぶチームは、4連勝で貯金を今季最多の8とした。

 今季初先発。先頭の山足に2球目を左翼スタンドに運ばれた。大竹は「去年は打たれるとズルズル引きずって、点を取られることがあった。今日はパッと切り替えられた」と言った。

 2回以降は走者を許しても踏ん張った。直球の最速は138キロながら、チェンジアップを軸に打者を幻惑した。6回2死二塁の場面で降板し「もう少し投げたかった。先頭に四球を出したのは反省」と悔やんだが、5回2/3を5安打1失点で昨年6月以来の白星をつかんだ。

 1月にレイズ・筒香、オリックス・山本らと合同トレーニングを行った。「(山本は)年下ですけど、参考になる。いろいろ聞いてみたり凄い勉強になる」と、体の使い方などを学んだ。ウエートトレーニングをせずに筋力を維持。体重は79キロをキープしている。

 2月に左肘を痛めて離脱。地道にリハビリをこなし、2軍戦では7試合で4勝0敗の結果を残した。7月には故郷・熊本が豪雨による被害を受け、「地元が被害に遭うのは心苦しいが、僕にできるのはプレーで元気を出してもらうこと」と1軍の舞台に戻る思いを強くした。8月にはチームに新型コロナウイルスの感染者が出たことで2軍は4日間、活動休止となった。その間は自宅のベランダでシャドーピッチングをした。部屋で体幹トレーニングをした。

 昨年までは技術があればメンタルは安定するという考え方だったが「気持ちの部分が自分には足りなかった」と思考を変えた。「いいボールを投げるためにではなくて、どうやったら相手を抑えられるか」だけを追求した。工藤監督は「うまく狙い球を外して、打者からすれば憎いような感じがあった」と称えた。先頭打者本塁打から始まった3年目左腕の今季初登板。気持ちの成長が、最少失点につながった。

 ▼ソフトバンク・板東(7回に登板し1安打無失点でプロ初のホールド)凄く緊張し、ベストの投球ではなかったが抑えられて良かった。

続きを表示

この記事のフォト

2020年8月14日のニュース