尽誠学園・村上 完封&決勝犠飛 大会3試合で1失点 「圧倒して勝つ」を有言実行

[ 2020年8月14日 05:30 ]

香川大会決勝   尽誠学園5-0高松商 ( 2020年8月13日    レクザムスタジアム )

<尽誠学園・高松商>先発した尽誠学園のエース・村上(撮影・井垣 忠夫)
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 都道府県高野連による独自の代替大会は13日に5大会26試合が開催され、香川では尽誠学園が決勝で高松商を破って4年ぶりに優勝した。左腕・村上侑希斗(ゆきと=3年)が完封&決勝犠飛の活躍を見せ、智弁和歌山(和歌山)と対戦する甲子園交流試合へ弾みをつけた。

 尽誠学園のエース左腕・村上は自ら重圧をかけ、任務を遂行した。散発5安打で完封。4年ぶりの優勝へ導いた。

 「決勝はコールドがないので9回を投げきることを考えていた。今までは打線で勝ってきたので今日は自分の番だと。取られても最少失点(の1点)とプレッシャーをかけた」

 2回戦から準決勝まで全4試合をコールド勝ち。「圧倒して勝つ」をテーマに掲げ挑んだ最後の夏だった。9回に自己最速タイの140キロを計測し、公式戦で初の9回完封。4回までに3度も得点圏に走者を背負ったが、キレのいい速球を見せた後にスクリューボールなどの変化球を効果的に使い、バットの芯を外した。

 自身の力投もあって準優勝した昨秋の四国大会以降、バッテリーを組む橘孝祐(3年)から「エースと自覚しろ」と何度も厳しい口調で言われ、背番号1の重みを考えた。今大会は登板3試合でわずか1失点。「完封はあいつのおかげ」と感謝した。打撃でも5回1死満塁から決勝の先制犠飛を放った。

 和歌山県印南町出身で智弁和歌山のエース小林樹斗とは小学時代に対戦経験があるという。「60点」と辛口評価した投球。最初で最後の甲子園で40点を加え、満点快投を狙う。 (吉村 貢司)

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