阪神・矢野監督 “攻めのタクト”期待の近本に代打「ジッとしているより今後のこと考えながら」

[ 2020年7月17日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神6-4ヤクルト ( 2020年7月16日    甲子園 )

<神・ヤ(6)>5回1死、自身の代打として打席に立つ陽川(55番)に向け、声を出す近本(左)(ベンチ右は矢野監督)(撮影・坂田 高浩)
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 阪神の矢野監督が「攻めのタクト」を振るった。5回だ。1死無走者、打者・近本に代打・陽川を送った。近本にとっては昨年6月30日の中日戦以来2度目で、今季初の代打交代だった。今季のキーマンと期待する背番号5の途中交代。指揮官は、その意図を説明した。

 「俺の中では、そのまま(近本)だと、試合の流れが変わらないし動かない。何が正解かは分からないけど、俺の中の判断で。このままジッとしているより、何か今後のことも考えながら、あそこで陽川とか、ちょっと動きを入れていくことが必要かなと」

 この日は最終的に勝利を飾ったが、5回までは相手先発・高橋の前に「0」行進が続いた。今季の近本は対右投手の打率・204に対し、対左投手は打率・129。そのデータ通り、第2打席までは凡退が続いた。そこで指揮官は動いた。積極的な代打攻勢で、劣勢ムードを打開した。 (惟任 貴信)

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2020年7月17日のニュース