オリックス・太田 父の“ただ働き”に報いたプロ1号「親父がヘバるまで投げてもらってます」

[ 2020年7月17日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス4-3ソフトバンク ( 2020年7月16日    京セラD )

<オ・ソ(3)>  プロ初安打を本塁打で飾った太田は、ホームランボールを手にポーズを決める     (撮影・成瀬 徹)  
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 【記者フリートーク】太田が描いた放物線は、何万球とも言える途方もない球数を投げ込み続けた父の思いが報われた瞬間だった。

 舞洲で父子自主トレ中だった今春のこと。「もちろん(息子からお金は)もらえないですよ」と笑う暁さんの姿が印象深い。自主トレに打撃投手を連れ立つ場合、住環境に加え給料も支払うのが通例だが、無償で応えた。「親父がヘバるまで投げてもらってますね」と茶目っ気たっぷりに笑う愛息に、絶えず笑顔で寄り添い続けた。

 幼少期からキャッチボール相手。コロナ禍による自主練習中も、常に打撃投手を務め濃密な時間を過ごしてきた。父子鷹が生んだプロ初安打は貴重な本塁打。二人三脚でプロの第一歩を踏み出した。(オリックス担当・湯澤涼)

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