「虎党憩いの場」も一緒に乗り越える!杭瀬駅前の居酒屋『寅吉』

[ 2020年4月19日 05:30 ]

杭瀬の居酒屋『寅吉」
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 虎党憩いの場も、コロナ禍に見舞われながら懸命に前を向いている。阪神・杭瀬駅前の居酒屋『寅吉』。シーズン中は多くの阪神ファンが甲子園での観戦前後に集まって酒を酌み交わすが、今は閑散としている。04年に同店をオープンさせた男性店主は、険しい表情で現状を打ち明ける。

 「3月半ばから忙しくなるぞと思っていたけど、こんな状況です。地方から観戦に来た人がそのまま来てくれる場合が多い店なので。寂しいですね……」

 兵庫県の新型コロナウイルス感染防止対策の協力要請に応じ、現在は午後7時に閉店。「ほんまは休むのがいいけど、生活があるし閉めるわけにはいかへん」。混み合う夜に営業できない状況は、死活問題だ。

 そんな中でも、日常の復活を願い、顔を上げる。「いつか普通に戻ると思って頑張るしかない。チームの人は練習もままならないだろうけど、シーズンが始まったら、今までのことを全て吹き飛ばしてほしい」。プロ野球の開幕が度重なる延期となった影響は計り知れないが、多くの人が難局を乗り越えようと必死に戦っている。

 チームは15日から自主練習をスタートした。「活動再開」と胸を張って言える状況ではないが、寂しさに包まれている虎党に、少しでも元気を与えてほしい。(巻木 周平)

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2020年4月19日のニュース