【夢のご当地オールスター・愛知編】天下イチ打線だ エースは日本一の400勝投手

[ 2020年4月19日 05:30 ]

イチロー氏
Photo By スポニチ

 夢のコンビネーションを想像できるのも、この企画の売りだ。愛知のドリームチームには、これぞプロ、お金を払うだけの価値があるスーパーコンビが存在する。

 右翼・イチローと中堅・赤星憲広。リアルに見ることはもうできないが、想像するだけで、ワクワクしてくる。どんな打者の、どんな打球なら、この鉄壁の右中間を破ることが可能か。加えて、イチローのレーザービームと赤星のダイビングキャッチが作り出す名場面に、スタンドが興奮するのは間違いない。

 日本人外野手では初のメジャーリーガーとなったイチロー。日米通算28シーズンでプレーし、MLBシーズン最多安打(262安打)に、プロ野球における通算安打世界記録(日米通算4367安打でギネス世界記録に認定)、最多試合出場記録(日米通算3604試合)を保持する。

 プロ4年目の95年、1月17日に阪神淡路大震災が発生すると、当時在籍したオリックスは「がんばろう KOBE」を合言葉にスタート。イチローは復興への思いをグラウンドで体現し首位打者、打点王、盗塁王、最多安打、最高出塁率のリーグ5冠に輝き、悲願のリーグ優勝を達成した。多くの人々に勇気と希望を与えた野球の力を、今こそ信じたい。

 赤星もその力を発揮した。01年から5年連続盗塁王を獲得。1盗塁に付き、車椅子を1台寄贈するチャリティー活動を引退後も続け、スポニチも協力している。03、05年と阪神のリーグ優勝に貢献。記憶にも記録にも残る選手だ。

 投手陣も豪華な顔ぶれがそろう中、頂点に君臨するのはNPB歴代1位の400勝を誇る金田正一。野口二郎(中京商)は1937年夏と38年春の甲子園大会優勝。プロでもセネタース、阪急などで戦前戦後と活躍し237勝を記録した。現ソフトバンク監督の工藤公康(名古屋電気)、南海の黄金時代を支えたサブマリンの杉浦忠(挙母)に巨人の元エースで完全試合を達成した槙原寛己(大府)らが並ぶ。抑えは中日で407セーブの岩瀬仁紀(西尾東)がスタンバイだ。

 クリーンアップは毎日、阪神などで活躍したシュート打ちの名人・山内一弘。教え出すと止まらない熱心な打撃指導は「かっぱえびせん」とも言われた。侍ジャパン監督で、延期となった東京五輪でも采配を振るう予定の稲葉篤紀、中日や楽天で活躍した山崎武司と破壊力がある。

 監督は、10年バンクーバー冬季五輪の女子フィギュアスケートで銀メダルを獲得するなど愛知を代表するアスリートの浅田真央がマスコットガールも兼ねて猛者たちを束ねる。走攻守のトリプルアクセルがバッチリ決まるはずだ。(鈴木 光)

 監督 浅田真央
  (9) イチロー
  (8) 赤星憲広
  (3) 稲葉篤紀
  D 山内一弘
  (5) 山崎武司
  (7) 大島洋平
  (2) 木俣達彦
  (4) 堂林翔太
  (6) 堂上直倫
  投 金田正一

続きを表示

2020年4月19日のニュース