阪神・北條 守備に“井端イズム”注入 本や動画で勉強「早く試したいと」

[ 2020年4月19日 05:30 ]

室内練習場で打撃練習を行った北條(球団提供)
Photo By 提供写真

 阪神の北條が18日、甲子園球場での自主練習後に球団広報を通じ、守備の名手に“弟子入り”したことを明かした。

 「(読んだのは)井端さんの内野守備の本。トリさん(鳥谷)との対談とかあって、たまたまYouTubeで井端さんの守備の教え方の動画を見たことがあって本も読んで」

 3月下旬から約3週間あった自宅待機の期間に読書にも精を出したといい、なかでも感銘を受けた1冊の本が中日、巨人で活躍した井端弘和氏の著書「内野守備の新常識」だった。遊撃でゴールデングラブ賞を7度受賞するなど「アライバ」コンビで名をはせた達人で、書籍には独自の視点で内野ポジションごとの解説が満載。過去に同氏の指導動画を目にしていたこともあり、遊撃が本職の北條は活字を通して井端イズム、守備の極意をしっかりと吸収した。

 「面白くて勉強になりましたし、早くグラウンドでそういうの(学んだこと)を試したいと思っていました」

 “師匠”から学んだことをシーズンで実践すべく、今はスキルを磨く日々だ。15日からは球団施設が開放され、この日も近本、大山、植田らと甲子園で約2時間、汗を流した。

 「やっと野球ができるなという気持ちと、世界中が大変な中でこうして球団の方に施設を準備していただいて、感謝しています」

 自宅では昨年12月に結婚を発表した妻にも協力を仰いで食事量を調整し、急激な体重の増減を防いでいる。毎年苦しんでいた花粉症も今年からサプリを摂取して対策し「最高です。めちゃくちゃ効果ありました」という。想定外の“小休止”も背番号2にとっては決してネガティブな時間にはなっていないようだ。(遠藤 礼)

 ≪交流戦中止…ロッテ・鳥谷と日本シリーズでの再会誓う≫交流戦が中止になったことを受け、阪神・北條は18日、ロッテに加入した鳥谷と日本シリーズでの再会を果たすべく、遊撃レギュラーとしてリーグ優勝に貢献することを誓った。「まだ開幕が決まらない中ですけど、シーズンが始まったら、まずは阪神がリーグ優勝するために僕もレギュラーとしてその輪の中で活躍して、日本シリーズでトリさんに成長した姿を見せたいなと思います」。頂上決戦での“対決”を夢見て木浪らとの定位置争いに挑む。

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2020年4月19日のニュース