選抜高校野球・高野連会見(1)八田高野連会長「球児の夢のために力を尽くしたい」

[ 2020年3月4日 19:23 ]

選抜高校野球大会の開催可否は3月11日に最終決断するとした(右から)高校野球連盟・八田会長、毎日新聞社代表取締役・丸山氏、毎日新聞社大阪代表・斎藤氏 (撮影・平嶋 理子)
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 第92回選抜高校野球大会(19日から13日間、甲子園)は無観客での大会開催を前提に準備を進めることが4日、決まった。日本高野連が大阪市内で会見を開き、発表した。一方で新型コロナウイルスの感染が拡大する中、3月11日に大会可否の最終判断を行うことも合わせて発表された。

 会見には日本高野連・八田英二会長、大会会長の丸山昌宏・毎日新聞代表取締役社長、大会副会長の斉藤善也・毎日新聞大阪本社代表が出席。冒頭で丸山社長は「新型コロナウイルスに感染された方々にお見舞いを申し上げます。感染拡大を一日も収束することが課題となる中、センバツについてスポーツ団体や各方面とあらゆる検討をし、無観客試合を前提に準備を進めていただくことにしました」と、今回の決断に至ったことを説明した。

 さらに「蔓延状況や内外状況を鑑みて開催の可否を再度判断する。開催中止の線も視野に入れている。観客だけでなく、応援団や家族もご遠慮いただき、派遣も最少人数にとどめていただく。開会式と甲子園練習の中止、消毒液配備、取材ルール見直し、宿泊先の安全宣言などです。詳細は3月11日までに詰めます。すべての方々の安全のために万全を期したいと思います。学校関係者、ファンの皆さまにご理解いただけるよう引き続き努力していきます」と感染防止に努めるとした。

 八田会長は「このような新型コロナウイルス感染の状況で、いろいろと議論を積み重ねてまいりました。刻々と変わる情勢でいつ決断すればいいのか、検討を重ねてきた。今決断するのではなく、3月11日に一番大事な球児の感染予防対策ができるのか、外部の感染拡大状況、行政の対策を勘案して、措置の判断をしたい。その間、無観客試合として準備を進めていきたい」と、さらに検討を進めるとした。

 また「やはり球児の甲子園でプレーしたいという熱い思いになんとか知恵を出し合って、工夫して最大限配慮してできないものかと。なお1週間努力を続けたいという思いで今回の決断に至った。感染防止対策に対して外部の情報を把握し、最大限の努力をしていきたい。開催中止という決定もするかもわからない。もう1週間、球児の夢のために力を尽くしたい。ご理解をお願いしたい」と呼び掛けた。

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2020年3月4日のニュース