レッズ・秋山 初得点&初捕殺 攻守に輝き「選手として認められていく、その1歩目」

[ 2020年3月4日 02:30 ]

オープン戦   レッズ6―2ドジャース ( 2020年3月2日    グッドイヤー )

<レッズ・ドジャース>3回、好返球で二塁を狙った打者走者ヘルナンデスをアウトにする秋山(AP)
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 レッズの秋山翔吾外野手(31)が2日(日本時間3日)、本拠グッドイヤーでのドジャースとのオープン戦に「1番・中堅」で出場し、攻守でアピールした。2打数1安打1四球でオープン戦初得点をマークするとともに、中堅守備ではオープン戦初補殺を記録。外野陣の激しいレギュラー争いのさなか、随所で存在感を示した。

 快足を飛ばし、正確なスローイングを見せた。3回2死、右中間寄りに守っていた秋山が、左中間への打球に猛然とダッシュ。二塁を狙った打者走者のヘルナンデスを、ワンバウンドのストライク送球で見事に刺すと、スタンドから口笛と大歓声が降り注いだ。

 「両サイドの外野手が声を掛けてくれたので、落ち着いてプレーすることができた。選手として認められていく、その1歩目としては凄く良かった」

 レッズの課題である1番と中堅。その2つを埋める使命を受けて海を渡った。打球へのチャージと捕ってから送球までの速さ、スローイングの正確性。オープン戦初めての補殺は守備力の高さを印象づけた。「外野手としてはベストは走られないこと」と秋山らしく高い理想を口にしたが、広く知られていなかった能力の高さを披露したことで、相手の出方も変わる。「人ができないことをやってレギュラーをつかむしかない」。若手もひしめくし烈な外野のレギュラー争いの中でも大きなプレーになった。

 打撃でも役目を果たした。初回の相手は12年サイ・ヤング賞左腕で通算150勝のプライス。初球の速球をファウルの後、膝元への厳しい球を2球見逃すなどカウント3―1まで持ち込み、最終的に四球を選んだ。オープン戦初得点となる先制ホームを踏むと、2回の2打席目は右腕から投手強襲の鋭い当たりを放ち、楽々と一塁に到達する内野安打。「この何試合かの中で一番ボールの見え方が良かった。見逃した球を含めて、ボールに対してコンタクトしにいけた。続くといいな」と手応えを口にした。

 3日(日本時間4日)はキャンプイン後、初めての休養日。「疲れているところがあると思うので、リフレッシュするために外出するくらい」とつかの間のオフを経て、また厳しい戦いに臨む。

 《15&16年外野捕殺パ1位》秋山の西武時代の外野補殺数は通算68。うち、中継プレーなしの直接送球による補殺は58%の40を数えた。また、年度別に見ると15、16年のリーグ1位を筆頭に9年間で7度もベスト3入りを果たしている。

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