DeNA東 胸に宿る復活への強い決意 来季開幕日には「試合に投げられるレベルに」

[ 2020年3月4日 10:30 ]

今年1月、自主トレで投球練習するDeNA・東克樹投手
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 長い道のりが始まった。DeNAの東克樹投手が2月20日に横浜市内の病院で左肘内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受け、同28日に退院。「曲げ伸ばし」のリハビリがスタートした。

 普通なら、何気なく行っている肘の「曲げ伸ばし」。しかし術後の東にとっては一苦労だ。「曲げるのに痛みが伴うので、大変なんです。本当に治るのかな、という気持ちを体験したり…」と時には気が遠くなるようなこともある。それでも、つらいときに自身のSNSに届くファンからのメッセージが支えだ。「“頑張って”とか“待っている”というメッセージをいただいて、そういう言葉が本当に心強い。僕を待ってくれている人がいると思うと頑張れる。良くなって、ファンの皆さんを喜ばせられるように」と心に決めている。

 プロ3年目。1年目の18年に11勝を挙げて新人王に輝いたが昨季は左肘の違和感に苦しみ、わずか7試合の登板で4勝に終わった。巻き返しを期した今年はキャンプ2軍スタートながら初日にブルペン入りしていたが、左肘の違和感を訴えて3日から別メニュー。手術を選択した。決断後は「1年間痛みを繰り返していたので、けじめをつけるというか。不安があるままよりも、取り除いた方が今後の野球人生を楽しくできるから。不安はない」とすっきりした表情をしていた。

 いざメスを入れても「やって良かったと思う。どうなるかは分からないけど、自分が決断したことだから」としっかりと前を向いていた。一つの目標として、来季の開幕日を掲げ「その時にファームでも上でも試合に投げられるレベルに戻っていたい」と一歩ずつ、進んでいく覚悟だ。胸に宿る復活への強い決意。東はきっと、パワーアップして戦いの舞台に帰ってくる。(記者コラム・町田 利衣)

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2020年3月4日のニュース