日本ハム新人リレーでセ王者・巨人零封!ドラ1河野 鮮烈本拠地デビュー!リベンジ4回1安打

[ 2020年3月4日 05:30 ]

オープン戦   日本ハム3―0巨人 ( 2020年3月3日    札幌D )

<日・巨>4回無失点の好投を見せた河野(撮影・森沢裕)
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 これが社会人No・1左腕の実力。日本ハムのドラフト1位左腕・河野(JFE西日本)が鮮烈な本拠地デビューだ。2月22日の対戦で2回2失点だった巨人を相手に「リベンジしたい」と臨んだオープン戦初先発で4回1安打無失点。「去年、リーグ優勝したチームにどれだけ通用するかと思っていた。試合前に栗山監督から“楽しめよ”と言われて試合を楽しめた」と笑った。

 前回対戦とは違い、坂本、丸ら主力がずらりと並んだ強力打線。高校時代の友人が選んだAK―69の「Sun Rise」の登場曲でマウンドに上がり、最速148キロの直球と100キロ台のカーブによる緩急差で翻ろうした。初回に坂本に右翼線二塁打を許したが、安打はこの1本のみ。4回2死から2四球と乱れ「先発が4回で疲れているようじゃまだまだ」と反省も、最後はモタを右飛に斬った。

 収穫は改良中のチェンジアップだ。2回に若林から空振り三振を奪い、4回先頭の坂本からも2球目に空振りを奪った。厚沢ベンチ兼投手コーチから抜くのではなく「指にかけて」より直球に近い感覚で腕を強く振るように指導を受け、悪癖だった腕の緩みがなくなり「軌道的にベストに近い」とうなずいた。

 試合前の調整法は開幕投手を務める有原から助言を受けた。登板日は全体練習には入らず個別でアップを行うため、試合の4時間前に球場入り。エース右腕から登板日の過ごし方を教わり「結果が出たのでこれを続けていきたい」と感謝した。

 5回以降はドラフト4位・鈴木健(JX―ENEOS)ら新人4投手が1回ずつ投げて8回まで零封リレーを披露。栗山監督は先陣を切った河野について「良かったけど褒めない。もっと能力の高い投手」と語った。厳しい言葉は期待の裏返し。開幕ローテーション入りが近づいている。 (東尾 洋樹)

 ▼4位・鈴木健(1回1安打無失点)そこまで状態は良くなかったけど、しっかり腕を振って腕の振りでごまかせた。

 ▼5位・望月(1回2安打無失点)ゼロに抑えられて収穫になった。(巨人打線は)テレビで見ていた存在だったけど、これからは抑えていかないといけない。

 ▼育成3位・長谷川(1回無安打無失点)かなり緊張したけど、自分の持ち味である打者に向かっていく気持ちを出そうと思った。

 ▼2位・立野(1回無安打無失点)皆ゼロで抑えてきていたので何で自分が最後なのかと思った。抑えないといけないと必死でした。

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