阪神・糸原 2年目全試合出場&打率3割へ チーム唯一の“皆勤”さあラストスパート

[ 2018年10月1日 05:30 ]

阪神・糸原
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 2年目にしてレギュラーをつかみ取った阪神・糸原は、チーム唯一で自身初のシーズン全試合出場が目前に迫っている。残り11試合。これまでの働きを考えれば、アクシデントがなければ達成は間違いないだろう。2リーグ制以降の球団内野手で入団2年目までに全試合出場を果たしたのは81年岡田と05年鳥谷のみ。球史に名を刻む名選手の道を、糸原は歩もうとしている。

 自身の悲願でもある。新人だった昨季はシーズン途中から遊撃の定位置をつかみかけたが、7月19日広島戦で右膝の内側側副靱帯(じんたい)を損傷し、無念の離脱。オフに臨んだ契約更改では「打つ、走る、守るを全てでレベルアップして、一年間戦える体を作りたい」と誓っていた。今季は先発を外れたのは4試合しかなく、有言実行と言える。

 また、打率・290(490打数142安打)で同・300も決して不可能というわけではない。打席数を考えれば安打量産が必要になるが、到達すれば、全試合出場と並んで一流選手の証を手にする。阪神選手がプロ入り2年以内に打率3割以上なら、坪井智哉が新人の98年に・327、2年目の99年に・304を記録して以来。2リーグ制以降では坪井以外に63年藤井栄治(2年目)・300の3例だけ。球団では2年目までに全試合出場と打率3割を同時達成した選手はおらず、初の偉業となる。

 ラストスパートの一歩目となるDeNA戦に向けては「頑張るだけです」と短い言葉に闘志を込めた。ロサリオが期待に応えられず、糸井も戦線離脱。福留は休養を挟みながら出場を続けており、実質、打線に座り続けてきた唯一の打者と言えるだろう。1年間、前線で戦い続けてきた若きリードオフマンが活路を開く。(巻木 周平)

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2018年10月1日のニュース