ハム道産子2投手が無失点 あきらめない投球で被災地へ勇気届けた

[ 2018年9月8日 19:17 ]

パ・リーグ   楽天9―4日本ハム ( 2018年9月8日    楽天生命パーク )

<楽・日>玉井は2イニングを無失点に抑える(撮影・篠原岳夫)
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 日本ハムの玉井大翔投手(26=北海道・常呂郡佐呂間町出)と鍵谷陽平投手(27=北海道七飯町出)が中継ぎとして登板。味方が大量リードされながら、玉井は2番手として2回2安打無失点、鍵屋も4番手として1回1安打無失点に抑えた。

 「点差はあったけどあきらめず、攻撃につなげていく投球をしたかった。(3つの)ゴロアウトも取れたし、自分のやるべきことは出来たと思います」と玉井は話した。

 地震発生時は札幌市内の寮ですぐ目覚めた。佐呂間町内の実家とはラインで連絡。家族・親戚の無事は確認できたが、被災地の惨状を知ると心が乱れた。とはいえ自分はプロ野球選手、自らのプレーで被災地を勇気づけることしか出来ないと思い直した、という。「いいニュースを届けるしかない。その中で勇気づけられれば」

 鍵谷も思いは同じだ。「最後まであきらめず、しっかり投げられました」。試合前には栗山監督らと被災地を支援するため、募金活動に参加。楽天ファンからも温かい声をかけられたのがうれしかったという。

 道産子2人を登板させた指揮官は「きょう(8日)の試合に関してはいろいろ意図があった」と説明した。北海道地震から初めての試合こそ完敗した日本ハムだが、戦いはまだ続く。

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