大谷「北海道にいいニュースを」有言実行の19号3ラン「今日も、明日以降も」

[ 2018年9月8日 10:33 ]

ア・リーグ   エンゼルス5―2ホワイトソックス ( 2018年9月7日    シカゴ )

<ホワイトソックス・エンゼルス>3回1死一、二塁、19号3ランを放つ大谷(撮影・会津 智海)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が7日(日本時間8日)、敵地シカゴでのホワイトソックス戦に「5番・DH」で先発出場し、3回の第2打席で今季2度目の3戦連発となる19号3ランを放った。メジャー1年目の日本人選手の19本塁打は、06年の城島健司(マリナーズ)の18本を抜いて単独最多となった。この日の大谷は4打数1安打3打点。チームは5−2で快勝した。

 相手先発は左腕、カルロス・ロドン。0−1で迎えた3回の第2打席。アップトンの中犠飛で同点に追い付き、なおも1死一、二塁の好機の場面だった。2ボールから、151キロの直球を捉え、センター右へ。中堅の差し出したグラブごとスタンドインする勝ち越しの3ランとなった。対左腕ではベンチスタートが多かった大谷だが、4日のレンジャーズ戦では左腕のマイナーからメジャーで初めて本塁打を放って攻略。この日が左腕から記録した2本目の本塁打となった。

 試合前には報道陣の取材に応じ、北海道で6日に起きた地震について「何とかいいニュースを届けられるように頑張りたい」と語った。日本ハムで昨季まで5年間プレーした大谷は、知人からメールで連絡を受けたり、ニュースで状況を把握したりしているという。

 自身は5日の検査で右肘じん帯に新たな損傷が判明し、医師と球団からはじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を勧められている。「(大きな地震が起きた)そんな中にこういうニュースを届けるというのは、ちょっと申し訳ないんですけど」と神妙な面持ちで話し、「何とかいいニュースを届けられるように今日も頑張りたいですし、明日以降も頑張りますし。そういう気持ちで頑張っていきたいなと思っています」と決意を示した。

 この日の19号3ランは、北海道に勇気と希望を届ける有言実行の一打となった。

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