中日・笠原プロ初完封 自己最多133球で鯉料理「本当にもう…疲れました」

[ 2018年9月8日 05:30 ]

セ・リーグ   中日3―0広島 ( 2018年9月7日    ナゴヤD )

プロ入り初の完封勝利を挙げた笠原(撮影・椎名 航)
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 最後の打者・松山を左飛に仕留めると右拳を力強く握った。優勝に突き進む広島打線を散発3安打に封じプロ2年目での初完封。自己最多133球の力投で4勝目を飾った中日・笠原はお立ち台で思わず本音を漏らした。

 「本当にもう…疲れました。完封は初めてなので自信になります」

 初回、2四球で1死一、二塁を背負った。「いつも初回にピンチを招いて失点する。失点だけはしないように」と心を落ち着かせ鈴木、松山をともに左飛に打ち取ると、2回以降は「直球が行ってる方じゃない」と真っすぐを内角への見せ球に使いチェンジアップ、カットボールで打者のタイミングを外した。

 前回8月31日の巨人戦からイニング間のキャッチボールで立つ位置を変えた。それまでは外野側で構える捕手に投げていたが、自ら20メートルほど歩いて外野側へ行った。最初は「遠投に近い強い球を投げよう」と距離を自分で調整しやすくするためだったが、その試合で7回2失点と好投。この日も踏襲し、完封勝利につなげた。

 今年1月に高校の同級生だった菜々美さんと結婚。アスリートフードマイスターの資格取得に向けて勉強中で「運動後はこの野菜が体に良いなど考えてくれる」と感謝。レンコン入りハンバーグがお気に入りという。オフには地元・新潟で挙式を控える左腕が、家庭でもチームでも大黒柱となってみせる。(徳原 麗奈)

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2018年9月8日のニュース