オリ山足、昇格即プロ１号！“千賀キラー”襲名逆転３ラン

パ・リーグ   オリックス３―１ソフトバンク （ 2018年9月7日    ヤフオクＤ ）

３回１死二、三塁、左越え３ランを放つ山足（投手・千賀）（撮影・岡田　丈靖）
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　伏兵の一振りで天敵を撃破した。０―１の３回１死二、三塁でオリックスのドラフト８位・山足が千賀の初球、外寄りフォークを捉えた一撃は弾丸ライナーで左翼にあるホームランテラスに飛び込んだ。記念すべきプロ１号が決勝の逆転３ランとなり、チームにとっても中継ぎ登板を含め１９度目の対戦で初めて右腕に黒星をつけた。

　「追い込まれると厳しいピッチャーですから。ネクストにいる時にコーチの方から“思い切っていけ”と言われていました」

　７月１３日以来の再昇格で即１番起用された。初回は１５０キロを超える速球に振り遅れが目立ち空振り三振だったが、失投は見逃さなかった。チームは千賀に対し今季２度対戦し計１６イニング無得点。この日も８回で得点したのは山足の３ランが出た３回の１イニングのみ。まさに値千金の一発だった。

　夏の甲子園大会で史上初となる２度目の春夏連覇を達成した大阪桐蔭出身。今秋のドラフト１位候補にあがる藤原は枚方ボーイズの後輩でもある。「母校は強いし、僕も頑張らないとと刺激を受けていました」。夏場は２軍生活が続き、ＯＢとして脚光を浴びることはなかったが、オリックスにも「山足あり」をアピールした。

　思えば開幕戦で放ったプロ初安打の相手も千賀だった。“キラー”を名乗るまでの実績はまだないが、連敗を２で止める見事な仕事ぶりだった。　（田中　貴久）