オリ吉田正“折ったまげ〜弾” 驚がく19号で4位浮上導いた

[ 2018年8月16日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス4―3西武 ( 2018年8月15日    メットライフD )

3回1死 一塁 バットを折りながらも2ランを放つオリックス・吉田正(撮影・白鳥 佳樹)   
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 根元から真っ二つに折られたバットを放り投げ、オリックス・吉田正は悠々と一塁へ走り出した。15日の西武戦。笑みを浮かべダイヤモンドを一周した。憧れの米ナショナルズの主砲ブライス・ハーパーが本塁打を放った際に客席の夫人へ贈る「愛してる」の手話ポーズでナインとハイタッチを交わした。

 「バットが折れての本塁打は初めてですね。しっかり自分の強いスイングで振り切れたからだと思います」

 2―0の3回1死一塁。1―1からの高橋光のフォークを強振。根元から折られたバットの先で捉えた低弾道の打球は、一直線に右翼席へ着弾する19号2ランだ。ハーパーも今年4月16日のメッツ戦でバットを折られながら本塁打を放っており、メジャーの強打者と重なる驚がくの一振り。福良監督も、「折れたバットがベンチ方向に飛んできてビックリした。すごいよね」と目を丸くした。

 今季はチーム唯一の全106試合に出場。追いかける背中はプロ野球歴代2位の1939試合連続出場記録を持つ阪神・鳥谷だ。「あれだけ出続けたことは、すごいこと」。腰痛に悩まされた過去2年を振り払う。鳥谷の偉業が決意を固める。

 チームは再び4位浮上。「1本でも多く、1打点でも多く挙げる。それが勝利につながると思うので」。とてつもないパワーで、上位進出へ弾みをつけた。

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2018年8月16日のニュース