浦和学院が2試合連続で無失点勝利 渡辺の力投で32年ぶりに8強進出

[ 2018年8月16日 12:22 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会第11日・3回戦   浦和学院6―0二松学舎大付 ( 2018年8月16日    甲子園 )

<浦和学院・二松学舎大付>力投する浦和学院の先発・渡辺(撮影・近藤 大暉)
Photo By スポニチ

 第100回全国高校野球選手権大会第12日は16日、甲子園球場で3回戦の4試合が行われ、第2試合では浦和学院(南埼玉)が6―0で二松学舎大付(東東京)を下し、初めて夏の甲子園に出場した1986年以来、32年ぶりに準々決勝に駒を進めた。

 後攻の浦和学院は3回1死1塁から1番・中前(2年)の左中間二塁打と2番・矢野(2年)の中前打で2点を先制。5回には先頭の9番・渡辺の左翼線への浅い飛球が二塁打となり、犠打のあと2番・矢野が再びセンターにはじき返して3点目を入れた。さらに2死満塁で6番・後藤(2年)の一打は二ゴロだったが、これが敵失を誘って2点を追加。前半で5―0とリードしてリズムをつかんだ。

 6回には四球と二塁打で1死2、3塁としたあと、好調・矢野の中犠飛で6点目。結局10安打を放ち、初戦の仙台育英戦(12安打)に続いて2ケタ安打を記録した。

 投げては1メートル90の長身右腕・渡辺が力投。初回1死2、3塁と、4回無死2、3塁のピンチでは速球とスライダーを駆使して後続の2人をいずれも三振に仕留めた。初回は4番・保川(3年)と5番・畠山(3年)をともに3球三振。三振に斬ってとった速球は148キロと144キロを計時した。4回に6番・野村(2年)から三振を奪ったストレートはこの日最速タイの149キロ。継投となった仙台育英戦(9―0)では6回で90球を投げて被安打3、奪三振7で無失点という内容だったが、3回戦では109球で被安打5、奪三振10で完封した。

 二松学舎大付は先発左腕の海老原(2年)が4回まで2失点。5回からマウンドに立った背番号1の右腕・岸川(3年)はこの回に3点を失い、流れを引き寄せることができなかった。

 初回と4回の好機を逃した打線は渡辺の前に5安打に抑えられて無得点。初戦の広陵戦では6つの犠打を絡めて5点を入れたが、初のベスト8を目指した3回戦では最後までホームを踏めなかった。

続きを表示

この記事のフォト

2018年8月16日のニュース