中日・平田 サイクルは「天が味方してくれた」母校・大阪桐蔭も刺激に

[ 2018年8月16日 22:00 ]

セ・リーグ   中日11―5DeNA ( 2018年8月16日    ナゴヤD )

<中・De>ヒーローインタビューでガッツポーズを決める平田(撮影・後藤 正志)
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 中日の平田良介外野手(30)が16日、ナゴヤドームで行われたDeNA戦で自身初、プロ野球史上68人目(73度目)となるサイクル安打を達成した。今季はすでに4月21日の日本ハム戦で柳田悠岐(ソフトバンク)、7月9日の巨人戦で山田哲人(ヤクルト)、7月20日の阪神戦で桑原将志(DeNA)が達成しており、1シーズンに4人のサイクル安打達成は1952年(5人)と2003年(4人)に続いて史上3度目の快挙となった。

 「1番・右翼」で先発した平田は初回に先頭打者本塁打を放つと、2回の2死満塁では左翼線に2点適時二塁打し、4回には先頭打者として今度は左中間へ二塁打。5回には右翼線に三塁打を放って大記録にリーチをかけた。

 そして迎えた7回、無死走者なしで入った第5打席でDeNA3番手・平田から左前へシングル安打を放って偉業達成となった。

 中日では2016年7月20日の広島戦で達成した大島以来8人目の大記録。ドームの大歓声に包まれた平田は「すごくうれしいです。本当にすごくうれしいです」と満面に笑み。偉業にリーチがかかっていた7回表の守備では「本当はいけないんですけど、自分の打席が回って来る前の守備からバッティングのことばっかり考えてました」と話して笑いを誘った。

 先頭打者本塁打は自身6年ぶり2本目。「打った瞬間どうなんだろうっていう風に思ったんですけど、まさかのネットインみたいな感じで入って、そっからきょうの僕の一日いうのは始まったと思います」と振り返る。一番打つのが難しいとされる三塁打は5回に右翼線へ。打球に右翼手のソトがつっこみ、ボールが後方を転々とする間に三塁ベースをおとしいれた。打球を見ながら「諦めてました」というが、「諦めてたんですけど、天が味方してくれたなという風に思います」と平田。「残りがシングル(安打)というのも分かっていましたし、その中でもいつも通りの気持ちで打席に立って、相手投手の球を打ってやるんだっていう気持ちを持って打席に立つことができました」と静かに回想した。

 母校の大阪桐蔭はこの日の試合前に行われた第100回全国高校野球選手権記念大会(甲子園)で8強入りし、史上初の2度目となる春夏連覇へあと3勝とした。「母校も甲子園で優勝に向けて頑張っています。僕も中日ドラゴンズでまだまだシーズン残り40試合は切ってますがまだ試合はあります。クライマックスシリーズ(CS)も狙える位置に十分あります。1試合1試合最後まで気を抜かず、どんな点差でも勝ちに向かって全員でプレーしていければいいなと思います」。母校の優勝、そして中日のCS出場へ。サイクル男・平田が熱く思いを口にした。

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2018年8月16日のニュース