大谷、松井に並んだ3戦連発!驚弾137メートル 大逆転口火

[ 2018年4月8日 05:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス13―9アスレチックス ( 2018年4月6日    アナハイム )

2回2死、中越えソロを放ち大歓声のなか本塁へ駆ける大谷
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 エンゼルスの大谷翔平投手(23)が6日(日本時間7日)、アスレチックス戦に「8番・DH」で出場し、0―6で迎えた2回に3戦連発となる中越え3号ソロを放った。反撃の一発で6点差の逆転勝ちに貢献。3戦連発は日本選手では最多タイで、04、07年に記録したヤンキース・松井秀喜以来2人目。新人の本拠地デビューから3試合連続で1本塁打以上&2打点以上はア・リーグ史上初の快挙となった。

 本拠地の空気を一変させた。0―6の2回だ。大谷が94マイル(約151キロ)のツーシームを強振すると、打球は中堅をはるかに越え「ロックパイル」と呼ばれる岩山の水場に着弾。水しぶきが舞った。

 「芯でも捉えていたし、しっかりと自分のスイングが形良くできていたんじゃないかな」。メジャー初登板初勝利した際、投げ勝ったアスレチックスのゴセットを今度はバットで粉砕する3戦連発。現地テレビの実況も「うそだろ?現実離れしている」と叫ぶほどで3本目は打球速度112・4マイル(約181キロ)、飛距離449フィート(約137メートル)ともに最速、最長だった。

 この一撃が口火を切り、6点差を逆転勝ち。大谷が打席に立つたびに観客は総立ちになった。5回2死満塁では内角を厳しく攻められ、ストレートでの押し出し四球。大谷に打たれたくない相手バッテリーに対し、快音を期待していた観客はブーイングを浴びせた。

 試合前のフリー打撃でも30スイングで14本の柵越え。練習は結果に表れる。松井秀喜に肩を並べる3戦連発に「凄い光栄なこと」と恐縮したが、松井がメジャー2年目の322試合だったのに対し、わずか打者出場4試合目でやってのけた。

 松井を球団の公式ガイドに「好きな打者」に挙げるほど、同じ左打者として目標にしてきた。15年のチャリティーイベントで初対面=写真。キャッチボールもし「体が大きくてオーラがあった。感激した」と目を輝かせていた。昨秋にはメジャーでの二刀流挑戦にエールももらい、エンゼルスの先輩にあたる大打者の言葉は力になった。

 3戦連発で3連勝に導く不敗神話。チームを首位タイに浮上させた二刀流に、マイク・ソーシア監督は「このまま打ち続ければ、打順が上がる可能性もある」と8番からの昇格を示唆した。野手としての次戦は10日(日本時間11日)レンジャーズ戦で日本選手新記録の4戦連発がかかる。

 週間MVPの対象となる2日以降は13打数6安打、打率・462、3本塁打、7打点。メジャー初タイトルとなる有力候補に躍り出た。「いくつかチャンスの打席をものにできなかったところもある。次に向けて頑張りたい」。全米が注目する「Sho(翔)Time」はまだまだ終わらない。 (柳原 直之)

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